2021年につくったものまとめ

自分的年末恒例、今年一年で作ったものの振り返り記事です。今年で通算6回目です。

これだけ続けば立派に趣味と言って良いでしょう。ということで、最近は本業の方でも「趣味は玩具の改造です」と言うようになりました。

今年は自分的にはちょっと制作ペースが落ちたかな、と思って数えてみたら、大体例年通りの6作品+αとなりました。

以下の各SNSでの数値は2021/12/27時点の数字になります。今年はYouTube Shortsなる機能が追加されたので、試しにそれ用のショート動画も並行して作成・公開するようにしてみたのですが、特にチャンネル登録者数などには寄与しなかったなあという印象です。

1. 逢魔降臨暦ワンダーライドブック

YouTube

動画再生回数 21,066回
高評価数 991件
コメント数 113件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 48,006回
高評価数 1,945件
コメント数 24件

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動画再生回数 13,015回
いいね数 1,024件
リツイート数 402回

アイデア自体は『セイバー』開始直後に思いついていながら、本業の忙しさで作業時間が確保できず、また思いついたアイデアをありったけぶち込んだ結果、制作期間が歴代最長の7ヶ月に達してしまった作品。この作品の前(ハザードメモリ等)まではそれなりにたくさんの方々に作品を見てもらえていたのですが、そこからさすがに間を開け過ぎたのか、作品自体をあまり見てもらえず、掛けた労力の割には全然評価されない結果となりました。というか動画長過ぎだろう。44分て。

リード必殺技での各ライダーの固有必殺技発動、待機時の戦闘BGM再生、それから火炎剣烈火のエンブレム内でのライダーズクレスト発光など、自分的にはカッコイイと思える要素を沢山盛り込んだつもりだったので、それがあまり評価されなかったのは悔しいと思う一方、作品として未熟な面も確かにあったなあというのが正直な感想です。特に、磁石を使ったブックの開閉機構は、他に良い手が思いつかなかったとは言え、あまりに不確実性の高いやり方になってしまったと思います。

ここでの不完全燃焼感が、後述の『逢魔降臨暦ワンダーライド電子ブック』の制作に繋がっていきました。

2. ギアトリンガー発光改造

YouTube

動画再生回数 5,922回
高評価数 196件
コメント数 20件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 9,103回
高評価数 261件
コメント数 5件

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動画再生回数 4,183回
いいね数 284件
リツイート数 80回

自分としては初の戦隊アイテムの改造です。また、私にしては珍しく、マイコン・プログラムなしの作品でもあります。通常、発光させるだけの改造は私の中では「おまけ」という扱いなのですが、このギアトリンガーの発光改造については、マイコン・プログラムなしでほぼ理想的な動作を実現できており、そのための創意工夫(特に、CdSセルを使った発光処理)が個人的にはよくできたと思ったので、「作品」としてカウントすることにしました。銃口にLEDを仕込むだけでシンプルに見た目のカッコ良さも上がったので、個人的には結構気に入っています。

ちなみに、このときの動画だけ、試しに音声で『ゆっくり』の合成音声をつけてみました。私自身、他の人の動画を見るときは音声付きの方が視聴しやすいので、私の動画も音声あった方良いかなと思ってチャレンジしてみたのですが、そこそこ面倒な割にメチャメチャ好評というわけでもなかったので、ここに時間をかけるより本線の開発や本業の方に時間を割くべき、と判断して、以後の動画はまた音声なしに戻しました。もし以後音声付きの動画を期待されていた方がおられましたら、申し訳ありませんでした。

また余談ですが、『機界戦隊ゼンカイジャー』は、自分にとってはおそらく『特命戦隊ゴーバスターズ』以来の、最初から最後まで視聴する作品になりそうです。『ゼンカイジャー』、位置付け的にはもっとレジェンド要素に頼っても良いハズなのに、それをせず、ほぼほぼ『ゼンカイジャー』オリジナルの要素だけでしっかり面白いのが素晴らしいなあと思います。

3. 逢魔降臨暦ワンダーライド電子ブック

YouTube

動画再生回数 17,406回
高評価数 881件
コメント数 126件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 30,959回
高評価数 1,372件
コメント数 33件

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動画再生回数 7,858回
いいね数 812件
リツイート数 295回

『逢魔降臨暦ワンダーライドブック』が、世間的評価としても自分的評価としてもイマイチだったこともあり、リベンジとして作り上げた作品です。前作で自分が感じていた不満点についてはほぼほぼ解消されていて、各ライダーのストーリページが用意されたり、肖像が表示されたりと、自分的には理想的な『逢魔降臨暦』のワンダーライドブックが出来上がって大満足…だったのですが、世間的な評価としては変わらずイマイチ、という結果になりました。このあたりで、自分が良いと思うものと世間の求めるものの間に結構差があるのだな、ということを認めざるを得なくなりました。

世間的な評価としてはイマイチではあったものの、自分としては前々から使ってみたかった電子ペーパーをフル活用し、さらに新調した3Dプリンタを駆使して筐体そのものを作り出すというチャレンジを行なっており、今後の作品作りの発展の礎になった作品と思っています。

4. 手乗り戦極ドライバー

YouTube

動画再生回数 4,153回
高評価数 209件
コメント数 22件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 8,435回
高評価数 349件
コメント数 4件

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動画再生回数 3,258回
いいね数 193件
リツイート数 56回

『逢魔降臨暦ワンダーライドブック』の2作品が、平成ライダー20作品の画像・音声の準備でとにかく手間暇かかり、そのくせ労力の割には評価されない、ということで、以前から思っていたことではあるのですが、「『オールインワン』系じゃない作品づくりをしよう」という思いを新たに、次はとにかくシンプルなものを作りたいと思って作った作品です。

ライダーの変身ベルト、個人的には、とにかく家の中の場所をとるというのが一番の問題で、それもあって、『コンパクトだけどしっかり遊べる』みたいなものを作るのが個人的には大好きです。実際、私のライダー玩具改造のデビュー作が食玩ベルトにコンプリートセレクション相当の機能を入れ込む、というものでした。あれは今見ても個人的には傑作です。

今回の戦極ドライバーは、言うなればシリーズ第二弾(?)に相当するもので、戦極ドライバーを操作するときの、ロックシードの錠を押し込んだり、フルーツカットしたりといった操作の楽しさ、爽快感というのは、このサイズで十分表現できたのではないかなと思います。実際、CSMの戦極ドライバーを引っ張り出して遊ぶのは大変なので、デスクの上に置いているこれでちょいちょい遊んでいます。

あと、電源としてリチウムイオンポリマー充電池ではなく単四電池に拘り、簡単に電池交換できるようにするための電池蓋をちゃんと作った、というのが、地味に重要なポイントです。実際にありそうな玩具、というのを意識したものづくりにチャレンジしてみました。

5. ライト&サウンドボトルマン

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動画再生回数 2,715回
高評価数 145件
コメント数 26件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 5,107回
高評価数 216件
コメント数 14件

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動画再生回数 944回
いいね数 67件
リツイート数 25回

私にしてはとても珍しい、特撮玩具とは全く関係ない作品です。それもあってか、今年作ったものの中では最も動画の視聴回数が少ない作品なのですが、個人的にはかなり気に入っていますし、今年一番『遊べる』作品はこれだったんじゃないかなと思います。惜しむらくは、私の3Dモデリングのスキルがへっぽこ過ぎて、ボトルマンに装着するライト&サウンドユニットがものすごく野暮ったくなってしまったところです。来年はもう少し3Dモデリングのスキルを上げたいところです。

ボトルマン、個人的にはすごく良い玩具だと思っていて、何より『ペットボトルのキャップを弾にする』というアイデアが本当に素晴らしいと思います。これを思いつくことで、色々な商業的な課題が一気に解決できたのでは、と推測します。

+α. バイスタンプ&リバイスドライバー解析

これは作品ではないのですが、次作に繋がる話になるのでご紹介します。

皆様ご承知のとおり、『仮面ライダーリバイス』の玩具では、これまでの玩具には見られなかった『赤外線LEDのみを用いた双方向通信』という技術が採用されました。個人的には、これはなかなか画期的な技術と思っていて、

  • セキュリティが高い(→全音声再生のためにベルトの購入へ誘導できる、ネタバレになるような音声を初めから玩具に仕込んでおける)
  • コストもそこまで高くない
  • 玩具のデザインもあまり損ねない

と、バンダイ側からすると非常にメリットの多い方式だと思います。この方式を考案・実用化した人は、社内表彰&昇格ものじゃないでしょうか。センタイギアの、デザインとコストを両立した読み取り方式といい、今年のバンダイの玩具アイデアは本当に素晴らしかったですね。

 

さて、私は基本的に改造屋さんであって解析屋さんではないのですが、『リバイス』でもクオリティに拘った玩具改造をするにはこの赤外線通信の仕組みの解明が必須、と考え、解析にチャレンジしてみることにしました。

で、その成果の第1号がこれです。おそらく、バンダイの関係者以外では世界最速で変身音を鳴らせたのではないかと思います。丁度夏季休暇中で、まとまった作業時間がとれたおかげです。

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動画再生回数 29,260回
高評価数 856件
コメント数 74件

メガロドンバイスタンプが発売されたばかりのタイミングだったので、解析に有用な情報を公開しているところなど当然なく、頼りになるのは自分だけという状況で、コナン君ばり(?)に推理能力を働かせながら解析していくのは新鮮で面白かったです。

 

そして、もう少し解析を進めて、バイスタンプのID体系が見えてきたところで公開したもう一つの解析動画がこちらです。

YouTube

動画再生回数 13,592回
高評価数 388件
コメント数 56件

とりあえず、リバイス〜1号までの主役ライダー計38名分のバイスタンプの枠は用意されている、というのがここで判明しました。このあたりの情報については、一度整理して別記事にした方が将来的に誰かの役には立てそうな気がするので、後日時間ができれば対応しようと思っています。

6. リバイスドライバー変身エフェクト(LINE連携)

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動画再生回数 5,088回
高評価数 381件
コメント数 34件

YouTube (Shorts)

動画再生回数 4,819回
高評価数 360件
コメント数 9件

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動画再生回数 12,047回
いいね数 1,037件
リツイート数 450回

先のバイスタンプ&リバイスドライバーの双方向赤外線通信の解析作業を経て作り上げた作品です。これもやはり、自分的にはかなり良いものができたと思ったのですが、逢魔降臨暦ワンダーライド(電子)ブック以上に、世間的には全然評価されませんでした。

ただ、技術的な観点では、個人的にかなり得るものが多かった作品です。AWS(クラウド)の本格活用、LINE連携、analogReadの高速化、ESP32でのマルチタスクプログラミング等々。『リバイス』関連の玩具改造を行なっていく上で必要な土壌はこれで整ったと思うので、せっかくなのであと1つ2つぐらいは、何か『リバイス』絡みの作品を作れないかなと思っています。ちなみに『リバイス』は、個人的には令和ライダーの中で一番好きです。今のところ。

まとめ

以上、2021年に作った作品達でした。総括すると、自分としてはアイデア的にも技術的にも面白いものを結構作れたと思っていたものが、あんまり他の人からは評価されなかったなーという印象です。正直そこは悔しいと言えば悔しいのですが、自分の気持ちとしては良いものが作れたと自負しているので、特にやめようと思うこともなく、来年も細々と、『唯一無二』『好きな人は好き』みたいなものを作っていければと思っています。

ただ一方で、本業の方にもう少し時間を割いた方が良い気もしています。それなりに責任のある立場でもありますし、本業は本業で面白いところもなくはないので、来年はもう少し本業側のウェイトを上げようかなーと思っています。

ということで、ただでさえ更新頻度の低いサイト更新・動画更新がますます滞る気がしないでもないですが、これまでどおり、たまに出てくる作品を面白がって頂けますと幸いです。

 

それでは、皆様良いお年を。