2018年につくったものまとめ
今年も恒例の(と言ってもまだ3回目ですが)、今年一年で作ったものの振り返り記事です。2017年版の記事はこちら、2016年版の記事はこちらにありますので、もし興味がありましたらどうぞ。
今年は初めから本業が忙しくなる&子育ても忙しくなるというのがわかりきっていたので、おそらく作れる作品数も昨年より減ってしまうだろうなあと予想していたのですが、終わってみれば作品数としては7つ(小さいものを含めれば更に+2つ)となり、昨年と同等かそれ以上になってしまいました。うーん、なんだかんだでやればできるものです。相変わらず更新頻度が少ないのはただただ申し訳ないところではありますが。
ではでは早速、振り返っていきましょう。今年は作ったものの客観的評価を定量化するために、私がメインで使用しているSNS(YouTube・Twitter)上でのいいね数やリツイート数やらをカウントしてみました。数字は全て2018/12/29時点のものです。
1. オリジナルフルボトル 〜レジェンドライダーフルボトル(別解釈)〜
YouTube
動画再生回数 | 247,737 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 1,003 件 | 0.40 % |
コメント数 | 121 件 | 0.05 % |
動画再生回数 | 480 回 |
いいね数 | 17 件 |
リツイート数 | 4 回 |
2018年の最初に作ったオリジナルアイテムです。実は2018年に作った作品の中でYouTube上での再生回数が一番多いのがこの作品なのですが。。。作った当人としては、「えー、他にもっと面白いものがあるのになあ」という気持ちだったりします。もちろん、「良い」と思ってくれた方々がたくさんいてくださったことはとても嬉しいのですが。その一方でTwitterでの評価は恐ろしく低く、それぞれで評価されやすい/されにくい内容があるということがよくわかります。
アイデア的には面白かったと思います。ライダーの成分じゃなくてライダーそのものが入っているという。見た目のインパクトもありましたので、ネタ的にちょっとは受けるかなあと思ったら、思いの他伸びてしまったという印象です。技術的な話としては、型取りでフルボトルの認識プレートを作ったり3Dプリンタでアダプタパーツを作ったりと、学ぶところは多かったのですが、自分の作品にしては珍しく電子工作が一切登場しません。ビルドドライバーから鳴る音声はドライバーに元々組込み済みの音声そのものなので、ドライバー側をいじって音声まで自由にオリジナルのものに変更できていたらよかったのですが、自分のスキル不足でそれが叶わなかったという。。。このあたりがきっと、なんだかモヤモヤしている理由だと思います。
ちなみに、YouTube上でよく「ヒッポリト星人」のようなコメントを頂いたのですが、自分はウルトラ系は全然詳しくなかったので、それを言われて初めてウルトラマンのカプセルというものがあることを知りました。また、これの派生形で、当時流行っていたアニメのクソみたいなボトルもこっそり作ったりしていました。超やっつけ仕事です。
2. ハザードトリガー(発光改造)
YouTube
動画再生回数 | 78,196 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 806 件 | 1.03 % |
コメント数 | 63 件 | 0.08 % |
動画再生回数 | 6,298 回 |
いいね数 | 263 件 |
リツイート数 | 165 回 |
これは、今年作ったものの中で一・二を争うぐらいに好きな作品です。内容としてはシンプルで、ただただハザードトリガーをカッコ良く発光させただけです。「ハンドルを回すほどに蓄積されるメーター」と「Maxハザードオンでゲージが真っ赤になる」という独自解釈を加えてはいますが。
一番のお気に入りポイントは、発光のカッコ良さもさることながら、リチウムイオンバッテリーと余計なスイッチ類を一切必要とせず、ビルドドライバーに装填するだけで発光ギミックが自動的に作動するようになっているところです。そのためにビルドドライバー側にも多少手を加える必要が出てしまいましたが、スイッチのON/OFFを毎回気にしなくて良い、リチウムイオンバッテリーの危険性も気にしなくて良いということで、ウチの長男(←まだ2歳)にも安心して渡して遊んでもらえるものになりました。これは結構大事な話で、せっかく面白いものを作っても、「これはデリケートだから、壊れちゃうから、危ないから触っちゃダメ!」というものになってしまうと、こっちはヒヤヒヤイライラしてしまうし、子供は遊べなくて悲しいしで、お互い良いことがないのです。そのため、可能な限りは安全でガシガシ遊んでもらえるものを作りたいといつも思っているのですが、現実はなかなかうまくいかないものです。
3. トランスチームガン・カスタム
YouTube
動画再生回数 | 4,919 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 133 件 | 2.70 % |
コメント数 | 28 件 | 0.57 % |
動画再生回数 | 1,636 回 |
いいね数 | 94 件 |
リツイート数 | 50 回 |
今年作ったものの中で一番、自分と世間の評価にギャップがあったものです。個人的にはものすごいモノを作った気になっていたのですが、世間からの評価は全然だったという。
自分でオリジナルのベストマッチを作り出せてしまうというアイテムです。例えば、「ドラゴン」フルボトルと「カード」フルボトルで「龍騎」の音声が鳴る、といった具合です。さらに、普通のビルドドライバーやトランスチームガンでは実現不可能な三連ベストマッチなども可能であり、自分のアイデア次第でどんなベストマッチも作り出せてしまうという、実に『ビルド』らしいアイテムができたなあと自己満足していたのですが。。。大して話題になりませんでした。いかんせん、パッと見で普通のトランスチームガンと何も変わらないというところが、何より良くなかったのだろうなあと思います。先に紹介した『オリジナルフルボトル』と真逆ですね。あっちは中身はそんなに大したことはしていませんが、見た目のインパクトで結構受けたという。いかに見た目のインパクトが大事か、というのを痛感させられる出来事でした。動画を見てくれた人の評価(=YouTubeの動画再生回数に対する高評価率)自体はそんなに悪くはないようです。
ちなみに、最終的な完成度としてはイマイチなところがあって、なぜかフルボトルを認識してから音声の再生までにものすごい遅延が発生してしまい、これが最後まで解決できないままになってしまいました。このあたりの事情も含めて悔いの残る作品になってしまったので、この作品作りで培ったスキル(←ピン配列の認識プログラムの書き方)を別の作品でなんとか活かせないかな、と、ぼんやりですが考えています。
4. NINTENDO LABOをちょっと楽しくするArduino Toy-Con
YouTube
動画再生回数 | 2,995 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 56 件 | 1.87 % |
コメント数 | 3 件 | 0.10 % |
動画再生回数 | 2,816 回 |
いいね数 | 31 件 |
リツイート数 | 10 回 |
今年作ったものの中で唯一、ライダーとは無関係な作品です。元々ライダー玩具作りが専門というわけでもないのですが、どうしてもライダー玩具作りの方が楽しいし色々アイデアも出てきやすいので、ついついライダー玩具ばかり作ってしまいます。
元々はNINTENDO LABOとは無関係に、「日常生活の中でゼルダの謎解き音とかドラクエのレベルアップ音が鳴らせたら色々楽しいのでは?」というアイデアから「ユーザのアクションを検知して音が出る」ようなものを作ろうとしていて、それを丁度近い時期に発売になったNINTENDO LABO向けにアレンジして作ったものになります。NINTENDO LABOがどういうものかは、知っている方も多いと思いますが、知らない方はこちらをご参照くださいませ。
NINTENDO LABOには自分で新しいオモチャ(遊び)を作り出せる『Toy-Conガレージ』というモードがあり、ここではプリセットでいろんな音声を鳴らすことができるようになっています。しかし、それに囚われず、自分が鳴らしたいと思ったものを何でも鳴らせるようにした方がもっと遊びの幅を広げられるだろうという考えの下で、NINTENDO LABOの拡張アイテムのような位置付けでこの作品を作りました。Joy-Conを振動させる or Joy-Conから赤外線信号を出すことで、自分の好きな音声(MP3)を鳴らすことができます。NINTENDO LABO付属のダンボールのフレームパーツ(切れ端)を寄せ集めて昔のファミコンソフトライクな見た目に仕上げており、個人的には結構気に入っています。
ちなみにこのArduino Toy-Con、せっかくなので任天堂主催の『ラボ作品コンテスト』に応募してみました。モノとしてはイレギュラーですし、そんなに作り込んだものでもなかったので、「おそらく入選は無理、特別賞(←応募者全員から抽選)に当たればラッキー」ぐらいの気持ちで応募したら、予想通り入選にはかすりもしなかったものの、見事に特別賞に当選致しました。ところが、当選通知のメールがスパムメールのテンプレートのような内容(←ところどころに日本語間違いあり、連絡先を要求する、期限までに返事がないと当選が無効になるという注意勧告、○○事務局とのみ名乗る、アドレスにnintendoの文字がない)になっており、あまりに不審すぎて任天堂のお客様サポートセンターに問い合わせてしまいました。結果、確かに任天堂から送られたメールであると確認がとれて、無事に特別賞の景品(←NINTENDO LABOのおかたづけボックス)をゲットできました。
5. よりジーニアスなジーニアスフルボトル
YouTube
動画再生回数 | 15,633 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 862 件 | 5.51 % |
コメント数 | 171 件 | 1.09 % |
動画再生回数 | 12,799 回 |
いいね数 | 997 件 |
リツイート数 | 521 回 |
今年作ったものの中で、トータルで見ると一番皆様の評価が良かったのがこれではないかと思います。YouTubeの再生回数的には高々1.5万回程度ですが、再生回数に対して高評価を頂いている割合がとても高く、またTwitter上でもブログの更新記事を呟いたときに「いいね」を1,000個頂くという、『スーパーマリオブラザーズガシャット』を発表したとき以来の4桁達成となりました(←現在はいいねが若干減って1000を割っています)。これがきっかけでTwitterでフォローしてくださった方も結構いらっしゃったと思います。
作品を作り続けていると、たまに、後になって振り返ったときに「あれ、俺よくこんなモン作れたな」と思うような作品が出てくることがあります。その最たるものが『大乱闘スマッシュブラザーズガシャット』なのですが、このジーニアスフルボトルもそれに近い感じがします。よくもまあこんだけの機能を盛り込んだなと。『Be The One』再生、全フルボトル読み上げ対応、任意のベストマッチ発動、全レジェンドライダーの必殺技発動。今思えばどれか一個やるだけでも充分だった気もしますが、気がつけば全部乗せになっていました。
6. フルフルレジェンドライダーエボルボトル
YouTube
動画再生回数 | 5,867 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 255 件 | 4.35 % |
コメント数 | 24 件 | 0.41 % |
動画再生回数 | 11,389 回 |
いいね数 | 937 件 |
リツイート数 | 466 回 |
先のジーニアスフルボトルからあまり間をおかずに発表した作品です。「ライダーエボルボトルはエボルドライバーに挿すと『ライダーシステム!』というぐらいだから、レジェンドライダーに変身できてもおかしくないだろう」というところから発想して作ってみました。先のジーニアスフルボトルではレジェンドライダーの必殺技は発動すれども変身できるワケではなかったので、偶然ですがその分を補完するようなアイテムになったと思います。
Twitter上ではジーニアスフルボトルに僅かに劣る程度の評価を頂いていますが、YouTube上での再生回数がイマイチなのは、トランスチームガン・カスタムと同様、パッと見で内容を伝えられるようなタイトルやサムネイルになっていないからだと思います。一般的なYouTuber(?)の方々がよくやっているように、「振ってレジェンドライダーに変身!?」のような文字をデカデカとサムネに載せれば良いのかもしれませんが、個人的な好みの問題でそれはあんまりやりたくないので、まあしょうがないと思っています。
自分が作ってきた作品の中でも一・二を争うぐらい、全てがコンパクトに収まっています。小さなボトルに全ての部品を詰め込むのはなかなかに大変でしたが、こういうチマチマした作業は嫌いではありません。コンパクトな割にプレイバリューはそこそこ高く、意外と(?)気に入っています。
7. 万丈ライドウォッチ
YouTube
動画再生回数 | 19,471 回 | 再生回数比 |
高評価数 | 792 件 | 4.07 % |
コメント数 | 103 件 | 0.53 % |
動画再生回数 | 7,408 回 |
いいね数 | 701 件 |
リツイート数 | 372 回 |
『ジオウ』については、『ビルド』のときのジーニアスフルボトルとフルフルレジェンドライダーエボルボトルのような『レジェンドライダーに対応したものを作る』という必要がそもそもない(←バンダイが公式にいっぱい出してくる)ですし、かといって『エグゼイド』のときのように『現実に存在するゲームのガシャットを作る』というようなわかりやすい目標設定ができるわけでもないので、正直、自分が工作することはあんまりないかな、と思っていました。。。が、何というか、せっかくこれまでも色々作ってきたので、『ジオウ』についても何か作ってみるかということで、ライドウォッチの挙動を解析し、その結果生まれたのがこの『万丈ライドウォッチ』です。ただ単に発光と音声を差し替えるだけだと「元のクローズライドウォッチのDX化」程度の内容になってしまいかねないので、もう一捻りして、『リングの回転によるフォームチェンジ』というギミックを入れてみました。
「なぜよりにもよって万丈?」と思われた方もいたかもしれませんが、ただ単に万丈構文(「…万丈だ」)をやりたかっただけです。あと、クローズが『リングの回転によるフォームチェンジ』ギミックと相性が良い(←強化形態ごとに目の色が変わる)というのもありました。
基本的に同じ工作は二度とやりたくないタイプなので、もし次にオリジナルのライドウォッチを作ることがあれば、そのときは多分これとは少し違う形の内容になると思います。
おまけ
YouTubeに動画投稿するほどのものではないと判断したプチ作品2つも、せっかくなのでここで紹介しておきます。
こういうお手軽工作も、たまにやると面白いです。
以上、2018年に作った作品達でした。今年は2016年のマリオガシャットや2017年のスマブラガシャットのような、飛び抜けて評価された作品というものは作れませんでしたが、個人的には「他の人があまりやらなさそうなもの」を比較的コンスタントに出していけたかなと思っています。また、私自身のことを「そういうこと(=ちょっと珍しい玩具改造)をしている人」として認知してくださっている方も少し増えてきたのかな、という感じがします。大変ありがたいことです。できれば来年も、最低でもこれぐらいのペースでモノは作っていきたいですが。。。全ては本業と我が魔王(=長男)次第です。
なお、Twitterの方ではつぶやき済みですが、実は2019年最初の作品は既に完成しています。
「完成」ではあるのですが、「完璧」ではありません。というのも、不具合があるのは明らかなのですが、それを直そうと思うと非常に大変なことになってしまいそうで、そこに時間を割くよりかは、次の作品づくりの時間を作った方がよかろうと判断したためです。不具合はありますが、モノとしては面白いものにはなっていると思いますので、「完成」として終了することにしました。
今は記事の作成と動画の編集を行なっているところですので、順調に行けば、1月の第二週ぐらいまでには公開できると思います。
それでは、今年一年、お付き合い頂きありがとうございました。来年も「頭おかしい」とか「もはや変態」等々言って頂けるようなもの作っていけるよう、がんばります。
良いお年を。
ディスカッション
コメント一覧
>これは結構大事な話で、せっかく面白いものを作っても、「これはデリケートだから、壊れちゃうから、危ないから触っちゃダメ!」というものになってしまうと、こっちはヒヤヒヤイライラしてしまうし、子供は遊べなくて悲しいしで、お互い良いことがないのです。
これすごいわかります。頑丈な電子工作って難しいんですよね。子供ってどうしても荒っぽく扱ってしまいがちだし想定外の遊び方しますし。私も試行錯誤中です。
今年もおつかれさまでした。来年の工作も期待しています。頑張ってください。
かっぱ次郎様
お父さん電子工作者あるあるですよね。そんなカテゴリーがあるのかどうかは知りませんが(笑)
> 今年もおつかれさまでした。来年の工作も期待しています。頑張ってください。
ありがとうございます◎ かっぱ次郎様のオールインワンライドウォッチには私も大いに刺激を受けました。来年もお互いに、面白いものを作っていけると良いですね。
時空ドライバー 面白い