2020年につくったものまとめ

ご無沙汰しております、生きております。

毎年恒例、今年一年で作ったものの振り返り記事です。なんと第5回。過去のものは以下から参照できますので、もしお時間ありましたらどうぞ。

今年はちょっと忙しくなることが予め予見されていて、予定通り8月の後半からは全然作業時間がとれなくなってしまいました。それでも上期中にある程度モノは作っていたおかげで、なんとか一年で6作品ほど作ることができました。忙しいのはまだ継続していて、本当はこの記事もあんまり書いている場合ではないのですが、これは書いておかないとなんだか落ち着かないので、割り切って書くことにします。

例年通り、作ったものの客観的評価を定量化するために、私がメインで使用しているSNS(YouTube・Twitter)上でのいいね数やリツイート数やらをカウントしています。数字は全て2020/12/27時点のものです。

1. プログライズライター

YouTube

動画再生回数 869,633回
高評価数 11,009件
コメント数 756件

Twitter

動画再生回数 96,601回
いいね数 6,839件
リツイート数 3,362回

実は2019年末に完成していたものですが、発表したのは2020年なので、こちらでカウントしています。2020年に一番最初に発表したもので、かつ、最も高い評価を得た作品です。

長くモノを作っていると、大体一年に一回ぐらい、「我ながら頭おかしい」と思えるものが出来上がるのですが(スマブラガシャットとかZXライドウォッチとか)、これもその部類です。二度と作れる気がしません。一年経って振り返ってみても、自画自賛になりますが、自分としても「よくこんなもの思いついたな」というのと「それをよく形にしたな」という思いがあります。

オーメダルの読み取りプログラムを力づくで書いてみたり、赤外線通信でプログライズキーの発光色と音声を(擬似的に)書き換えたりと、プログラム的にもなかなか大変なことをしているのですが、自分的には外装とかの物理的な設計の方が大変だった印象が強いです。普段の作品作りでは、外装は玩具をそのまま使用して中身を徹底的に作り変えることが多いのですが、これについては外装から自分で作るしかなかったので、慣れない設計図を描きながら、プラ板とかネジとかアホほど買ってきて組み立てた気がします。奥様と子供と旅行に行っているときも、ちょっとだけ一人になった時間を見計らっては手帳に図面を引いていたのも良い思い出(?)です。

あと、自分が作った作品の中では過去1番の勢いで、子供が遊んでくれています。基本的に自分の作品は、自作品ゆえにどうしてもデリケートに扱わないと壊れてしまうリスクがあるのですが、『プログライズライター』については子供に遊んでもらうこともある程度想定していたため、なるべく頑丈めに作っておきました。それが功を奏したようで、私としても(比較的)気兼ねなく遊ばせてあげることができて、子供もちょいちょい思い出したように「ぷろぐらいずらいたーやる」と言ってくるので、作った身としてはとても嬉しいものがあります。

 

なお、『ゼロワン』に関しては、このプログライズライターで自分としては結構やりきってしまった感があったので、『ジオウ』のときのように何個もライドウォッチを作る、みたいなことにはなりませんでした。

 

2. 飛電ゼロワンドライバー専用 音声拡張パック

YouTube

動画再生回数 143,896回
高評価数 2,228件
コメント数 179件

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動画再生回数 7,122回
いいね数 627件
リツイート数 178回

先に書いた通り、『プログライズライター』を作ってしまったおかげで他のプログライズキーを作るモチベーションがなくなってしまったのですが、ゼロワンドライバーの横にあからさまについている拡張スロットはせっかくなので活用してみたいな、と思って出来た作品です。「これは地味だからあんまり伸びないだろうな」と思っていたら、思ったより高評価を頂けたありがたい作品です。見た目も中身もコンパクト、でもアイデア次第で結構遊べる、ということで、自分としてもそこそこお気に入りの作品だったりします。ゼロワンドライバーに挿すだけですぐに遊べる、というお手軽さも気に入っています(そのためにゼロワンドライバー側もちょっと改造しちゃいましたが)。

それぞれの記事内でも触れていますが、『プログライズライター』が実はファミコンディスクシステムのディスクライターが裏モチーフだったのに対し、こちらはNINTENDO64のコントローラーパックが裏モチーフになっています。好きなんです、任天堂。

ちなみにここで使ったゼロワンドライバーの拡張スロット、「サイド部分を押し込むと拡張スロットの中の棒も一緒に出てくる」という仕組みになっていて、サイド部分の押し込みと連動したギミックが後付けできるようになっていたため、この拡張ユニットはそのギミックを活かす形で作りました。最終的にこの拡張スロットは正規の玩具ではゼロツードライバーユニットで使用されることになったのですが、セロツードライバーユニットではサイド押し込み連動ギミックはオミットされてしまったため、実はおそらくこれが唯一の(?)サイド押し込み連動ギミックを搭載した拡張ユニットになっています。多分。

 

3. 友情バーストゴースト眼魂

YouTube

動画再生回数 206,317回
高評価数 3,271件
コメント数 270件

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動画再生回数 6,852回
いいね数 597件
リツイート数 254回

『ゼロワン』関係でやりたいことは大体やってしまったので、ここからは過去作品をテーマにした作品作りが続くことになりました。中でもこの『友情バーストゴースト眼魂』は

  1. 映像作品に出ていながら未商品化状態のアイテムの制作
  2. 既に作っている人が他にいるアイテムの制作
  3. 他の方からの依頼を受けての制作

ということで、私にとっては三重の意味で珍しい位置付けの作品です。また、作品として『ゴースト』を扱っていることも珍しければ、『同じものを2個作った』という点でも珍しい、とにかく珍しいことだらけの作品です。作った2個の内、1つは兄に、もう1つは普段ラベル作りで協力頂いている方に差し上げました。

2.にあるとおり、基本的に「他の方と同じものは作らない」が自分のものづくりのポリシーなので、最後発で他の方と同じ題材で作るからには最高のものを作る、という気持ちで作りました。結果、おかげさまで高い評価は頂けたと思います。ありがとうございます。

また、上記3.について補足すると、これについては「普段からお世話になっている方々へのお礼」として、自分としては特例的に依頼を受ける形で作成しました。たまに、面識のない方から制作の依頼を頂くこともあるのですが、お金を頂いて一度作ったものと同じものを作るより、新しく自分が作りたいものを作るのに好きに時間を使える方が自分としては優先度が高いのと、あと、仮に作品を作ったとしても、その後の動作保証ができないこともあるので、基本的に全てお断りさせて頂いております。ご了承ください。

 

4. DX変身音叉 音角 ver.2.0

YouTube

動画再生回数 88,379回
高評価数 1,345件
コメント数 122件

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動画再生回数 12,851回
いいね数 859件
リツイート数 341回

『響鬼』関連の作品作りにおいては右に出る者がいない、同業者(?)のかばやんさんに『プロップサイズ音角』を特別に作成頂いたことがきっかけで生まれた作品です。DX音角の中身をプロップサイズ音角に移植頂いたので、余ったガワを使って作成してみました。余談ですが、かばやんさんの作成された『音撃棒烈火 ver.2』が本当に凄いので、これは是非一度見て頂きたいです。

「CSMで音角が出るなら、これぐらいの機能があったら良いな」というのを思いつくままに全部ぶち込んだ作品です。中身として目新しいのは、自分としては初めてAI技術(機械学習)を作品に取り入れたことです。超初歩的なアルゴリズム(k近傍法)ではありますが…

実は『ゼロワン』が始まった時点で、せっかくAIを題材とした作品なので、何かしら自分のモノづくりにもAI技術を取り入れたいという考えはありました(←一応、自分の本業がAI技術者ということもあり)。ところが、『ゼロワン』関係では、AI技術を活用するような良いアイデアが思いつかず、結果として面白いことに、AI技術とは最も縁が遠そうな『響鬼』をテーマにした作品作りでAI技術が活かされることになりました。

自分としてはかなりお気に入りの作品で、普通に良く遊んでいます。長男も気に入ってくれているようで、プログライズライターに次いで遊んでくれている作品になります(←他のデリケートな作品は遊ばせにくい、というのもありますが)。

 

しかし、かばやんさんも呟かれていましたが、『響鬼』関連の作品は、動画の再生回数としては明らかに伸びにくい…個人的には大好きなんですけどねー、『響鬼』。いつかCSM音角が出るなら、プロップサイズでかつ、これに近しい機能が搭載されてくれれば最高だなと思っています。

 

5. ハザードメモリ&ファングメモリ&トリガーメモリ

YouTube

動画再生回数 502,071回
高評価数 7,789件
コメント数 689件

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動画再生回数 16,026回
いいね数 1,502件
リツイート数 572回

意外にもこれまで、ガイアメモリには手を出していませんでした(正確には過去にちょっとだけ遊んでいますが)。

CSMダブルドライバーver1.5が届いたタイミングだったので、せっかくだからこれで何かできないかと考えたのと、あと自分の作品作りの幅を広げるために、機械学習に続いて新たに無線通信技術を取り入れて何かできないかと考えた結果、こんなものが出来上がりました。これも結構、自分的には頭おかしめの作品なのですが、実際今年2番目に高い評価を頂いているので、側から見てもおそらくそうなのだろうと思います。

メインはハザードメモリなのですが、無線通信をするからには対向も必要ということで、トリガーメモリ、ファングメモリも併せて改造しています。それに加えて、無線通信(Bluetooth Low Energy)の習得、新たなプラットフォーム(ESP32)の採用といった要素も重なり、とにかく工数がかかった印象です。

対向として作ったファングメモリについては、元々の玩具にはない、眼の発光や顎の自動展開ギミックも盛り込んでいて、これ単品で作品として出してもそこそこの評価はもらえた可能性はあるかなと思っています。が、発光も顎の展開も、それぞれ単独では既にやられている方もおられましたので、ハザードメモリの動画のサプライズ的な位置付けで発表することにしました。

個人的は、『ベストマッチ』としての『ハザード・トリガー』と、『スーパーベストマッチ』としての『ファング・ハザード』(超暴走フォーム)を観て「なるほど」と思ってもらえたら良いなと思っていたのですが、動画のコメントを見ると『ハザード・ジョーカー』がカッコ良さそうとか、意外にも『ヒート・ハザード』(赤一色)が人気だったり、あと『ハザード・メタル』で仮面ライダーメタルビルドを連想される方もいたりして、ちょっと想定外の楽しみ方をされていたのが個人的には嬉しいし、楽しかったです。ありがとうございました。

あとコレ、動画撮影が死ぬほど大変だったのも印象深いです。ガイアメモリのスイッチの部分が結構センシティブで、ドライバーを展開しても音が鳴らない、ということが多発してしまい、そこの調整に異常に時間がかかりましたホントにシャレにならないぐらい撮り直しているので、二度とやりたくないなと思っています。

 

6. ダブルドライバー両スロット&ロストドライバー対応 ジョーカーメモリ&スカルメモリ

YouTube

動画再生回数 65,317回
高評価数 1,299件
コメント数 184件

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動画再生回数 3,069回
いいね数 294件
リツイート数 91回

既に作ったものの複製や簡易版を別作品扱いとして公開する、というのは基本やらないのですが(ネオディケイド&ネオディエンドライドウォッチは例外)、これについてはハザードメモリよりむしろ需要があるだろうと思い、別作品として公開することにしました。

「需要がある」というのは、単純な人気の話ではなく、「ガイアメモリの改造をしたいと思っている人は多分それなりにいるだろう」という意味での需要です。そのため、複雑怪奇な実装になってしまっているハザードメモリとは別に、必要な機能のみに絞った実装作例としてこのジョーカーメモリを公開した方が良いだろうと思って公開しました。実際、これを参考に実際にジョーカーメモリを改造してくださった方もいて、やった甲斐があったなと思っています。ありがとうございます。

個人的にはジョーカーメモリの完成形、『真・ジョーカーメモリ』を作るようなイメージで作成しました。唯一気になっているのは、使用している電源の電圧が3.7VになったことでLEDの発光が弱くなってしまったことですが、それ以外は概ね満足しています。実際かなりのお気に入りで、たまに引っ張り出しては、一人で『仮面ライダージョーカー』への変身を楽しんだりしています。多分、これをやりたいけどT2メモリを持っていないという人が、結構たくさんいるのではないかなと思っています。

ちなみにスカルメモリも同様の改造をして動画内で「おまけ」として発表していますが、これは単に私が翔太郎とおやっさんのメモリの組み合わせを一度やってみたかった、という、ただそれだけの話です。

先のハザードメモリ関係も合わせると、結局トータルで5本もガイアメモリを改造してしまいましたので、もう当分ガイアメモリは扱わなくて良いかなと思っています。

 

おまけ

YouTube上で作品として公開したのは上記の6つですが、正式な作品としてはカウントせず、Twitterの方だけで軽くご紹介していたものも、ここでまとめておきます。

1. ランペイジガトリングプログライズキー発光改造

 

不破さんのゴリライズパワーはランペイジガトリングになっても健在で、劇中ではガトリングから火花が散る演出がなされていました。ということで、擬似的に火花っぽく見えるように発光改造してみました。単純にLEDを光らせるのではなく、光ファイバーを使うことで全体的に火花が散って見えるように工夫しています。うっかり発火エフェクト用LEDが点灯したまま保管してしまうと、あっという間に電池がなくなってしまうのはご愛嬌。

2. 絶滅ドライバー(音声のみ)

 

『ゼロワン』終盤に突然現れたベルト、『絶滅ドライバー』。この出現音・装着音を、先で紹介した『飛電ゼロワンドライバー専用 音声拡張パック』で追加してみました。あとはプレミアムバンダイで予約販売されていた『DXメモリアルプログライズキーセット SIDE 滅亡迅雷.net』に付属する『絶滅ドライバーユニット』があれば見た目含めて完璧な再現が可能になりますが、残念ながらメモリアルプログライズキーセットはすべて見送っております。そんなお金はないのです。

 

まとめ

以上、2020年につくった作品達でした。6作品+α。数としては例年並ですが、とにかく今年後半の何もしていない感がすごいです。Twitterで『セイバー』の玩具を買ってきました報告ぐらいしかしていないという。

改造を引退したとかそういうことでは全然なく、ただただシンプルに、本業の方が忙しくて時間がとれていないという状況です。ちなみに少なく見積もっても1月末まではこの状況が続きます。無念。ただまあ、本業を頑張って生活基盤を安定させてこそできる活動でもありますので、そこは腹を括って頑張るしかありません。

次に何を作るか、というのは、実は『セイバー』の放送開始前からずって決めていて、本当に亀の歩みのごとく、少しずつ少しずつ進めております。目標3月ぐらいまでには完成させたいな、と思っていますが、あくまで目標。予定は未定です。忘れた頃ぐらいに出てくる、ぐらいの気持ちでお待ち頂けますと幸いです。

 

それでは、今年も一年お付き合い頂きありがとうございました。今年は珍しく本業の方を頑張っていたのであんまりモノはつくれず、またひょっとしたら、本業での立ち位置的に今後も基本忙しい、という状況になる可能性もあります。が、かといってこのまま引退する気も全然なく、数は少なくても何かは作っていきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。

皆様良いお年を。