食玩コブラエボルボトルをドライバー連動発光改造する
前回作成した改造版ジーニアスフルボトル、YouTube上での再生回数はそれほどでもありませんが、Twitter上では随分良い評価を頂きました(←単純な「いいね」数ならスマブラガシャットよりも多い)。ありがとうございます、大変励みになります。作った甲斐がありました。
自分が作ったものをSNSに公開している理由は、基本的には、単純に「『スゲー!』と言ってもらえたら嬉しい」というのが主な理由なのですが、裏目的としては、「『技術を身につけたらこういう面白いことができるよ』というのを知ってほしい」ということがあります。何というか、過去の自分に対して向けて言っている気がしますが、無目的に勉強しろとか技術を身につけろとかを誰かに強要されても楽しくなくて、しんどいだけですし。自分がやりたいことをやるために自主的に勉強する、技術を身につけるというのが健全だと思うので、自分の作品がどこかの誰かの「自主的に技術を身につける」ということのとっかかりになれば、大変嬉しいと思っています。
そのためには、いきなり高難易度の作品ばかりを連打するのではなく、「これなら自分でもやれそうかも」と思ってもらえるものを作って公開することも、とても大事な活動と思っています。というわけで、前フリが長くなりましたが、今回はプログラミング不要のお手軽改造事例ということで、食玩版のコブラエボルボトルをビルド/エボルドライバーに連動させて発光させます。決してジーニアスフルボトルの改造で燃え尽きて手を抜いたわけではございません。多分。
で、こちらが食玩版コブラエボルボトルです。DX版ではないので、ビルド/エボルドライバーとの連動ギミックはありません。つまり、中はスッカラカンです。それが改造勢(?)にとっては大変都合が良いのです。
ネジを外すとここまで分解できます。エボル系ボトルはネジの数が多くて、全部外すのが大変です。というのも、基本的にネジが全部固い。エボル系ボトルを2個ほど分解しましたが、固すぎて外すのを諦めたネジがあるほどです。下手したらここが改造の一番の難所になる可能性があります。とにかく、ドライバーを力を入れて押し込みながら回し、ネジ頭をなめてしまわないようにすることが大切です。
さて、それでは色々加工していきます。今回の発光改造では目を光らせるので、まず目の部分に穴を開けます。
まずこんな感じで、目の淵にそって穴をいくつか開けます。こんな感じで何個も穴を開けるときは、ピンバイスでも良いですが、電動ドライバーがあると楽です。自分は以下のプラモ用の電動ハンディドリルを使っています。
穴を開けたら、ニッパーで穴を繋げるように切り取ります。
切り取るだけだとギザギザするので、あとでできる限り切断面が滑らかになるようにヤスリをかけてあげると、上の写真のようになります。これでもちょっと荒いかもしれませんが。
同様にして、両方の目の部分に穴を開けます。
この顔パーツをボトル本体に重ねてみると、このままでは当たり前ですがボトル内部で発光させても光が通らないため、次にボトル本体側で目に位置するところに穴を開けます。
同じように穴を開けて、ニッパーで切り取って、こんな感じに。
顔パーツをはめ込む前に、こんな感じで黄色のセロファンを間に挟んであげると。。。
なんか良い感じになってきました。ちなみにセロファンは以下のセットに入っている黄色セロファンを使いました。
次に、ビルド/エボルドライバーと連動させるために、ボトルキャップに穴を開けます。
こうなっているのを、
こんな感じに。持っているドライバーの都合で大きな穴を一発で開けられない場合は、中心に直径3mm程度の穴を開けてから、テーパーで穴を広げます。
さて、ビルド/エボルドライバーと連動させるためには、DX版のフルボトルと同様、キャップの穴を貫通する棒が必要になります。これは、プラ棒とかを自分で用意しても良いのですが、最も確実かつ簡単なのは、DX版を分解してその棒パーツをそのまま流用することです。今(2018/7末)なら時期的に、DX版のフルボトルの在庫が投げ売りされる頃なので丁度良い(?)です。
というわけで、DX版オクトパスフルボトルを分解して、
ビルド/エボルドライバー連動用の棒パーツを入手。
入手した棒パーツを、コブラエボルボトルに当てがってみます。こんな感じで、棒パーツが上に上がってきたときにスイッチが押されるようにすれば、ビルド/エボルドライバーと連動して発光、というのが実現できそうです。なお、ここで使っているスイッチは、秋月で入手可能なディテクタスイッチです。
ということで、ニッパーを使って、ボトル本体にディテクタスイッチをはめ込むための溝を作りました。まだスイッチは固定しません。
先ほどのディテクタスイッチ と、CR2032の電池ホルダーと、白色LEDと、適当に抵抗を繋いで、発光ユニットを作ります。具材は以前作っていたフルボトル専用発光台座の発光ユニットとほぼ同じです。全て秋月で手に入ります。
電池とLEDの間にディテクタスイッチ を挟んでいるので、スイッチが押されている間だけ発光します。
この発光ユニットをボトル本体の中に納めます。ディテクタスイッチ はグルーガン(ホットボンド)で固定しています。グルーガンは今回のようにパーツを固定するのにも使えるし、熱収縮チューブの代わりとしても使えるので本当に便利です。自分の場合は熱収縮チューブの代わりにグルーガンを使いだしてから、作品がだいぶ安定して動作してくれるようになりました。熱収縮チューブを使っていたときは、作品のフタを閉じる前はちゃんと動いていたのにで、フタを閉じると中で配線が外れてしまって動かなくなる、ということが多々ありました。
最後に、棒パーツ周りの加工です。まず、棒の先端がキャップの穴から外に出てしまわないためのパーツを間に挟みます。これは、適当に薄いプラ板を丸めて筒状にして、ホットボンドで固定したものを間に挟みました。続いて、ちょっと厚めのプラ板を両面テープで2枚重ねて、棒パーツが最も高くなるときに丁度ディテクタスイッチ が押されるように高さを調整しました。この部分は本体を閉じれば見えないので、適当で良いのです。プラ板は以下のセットがあれば事足ります。
ということで、 発光コブラエボルボトルの完成です。早速ビルド/エボルドライバーと連動させてみます。
うん、うまくいったようです。ちなみに私は残念ながらエボルドライバーは所有しておりません。。。さすがにこれまでのビルド玩具にお金を使い過ぎてしまいました。
ということで、食玩版コブラエボルボトルのビルド/エボルドライバー連動発光改造でした。今回はプログラミング不要のお手軽改造とはいえ、ケースの加工がそれなりに大変だったので、3〜4時間ぐらいはかかっています。ケースの加工にはそれなりにパワーが必要ですので、勢い余ってケガをしてしまわないよう、くれぐれもご注意くださいませ。
しかしこうやって並べて見ると、コブラエボルボトルの隣に写っているライダーエボルボトルも同じように発光改造できそうですね。丸い穴のところ。でも同じことを2回やるのはあんまり面白くない。。。サイズ的にかなり制約は厳しそうですが、何か別アプローチでの改造ができないか考えてみます。
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