オリジナルライドウォッチをつくる 〜万丈ライドウォッチ〜

前々回の更新で述べましたとおり、とりあえずは「ジクウドライバー側の方には手を加えず、ライドウォッチ側の音声・発光パターンの全差し替えだけでできること」にチャレンジしたいと思います。

というわけで、今回出来上がりましたのがこちらになります。万丈ライドウォッチ。名前を『クローズライドウォッチ(メモリアルフィニッシュ Ver.)』とどちらにしようか迷いましたが、最終的にかなり万丈色が強い仕上がりになりましたので、万丈ライドウォッチと呼ぶことにしました。万丈だ

ベースになっているのはDX版のビルドライドウォッチです。スピーカーだけは流用していますが、その他の中身は総入れ替えになっています。オリジナルガシャットのときと同じですね。これによって、音声と発光パターンの全差し替えが可能になります。詳細は次回以降説明致します。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、本来のクローズライドウォッチは本体部分が青、リング部分がオレンジになっています。このとおりに作っても良かったのですが、せっかくオリジナルのものを作るのだからということで、自分にとってのクローズのイメージである青+黒で塗装しました。

 

さて、上の写真の私が作った方のライドウォッチをご覧になって「アレ?」と思われた方がいるかもしれません。

 

そう、クローズの目が白いのです。これが、今回作ったオリジナルライドウォッチに搭載したギミックに関連します。

 

この万丈ライドウォッチは、リングを回転させることで、クローズ→クローズチャージ→クローズマグマへとフォームチェンジをすることが可能となっています。フルカラーLEDの発光色を変えて目の色を変えることで、フォームチェンジを表現しています。ベースがクローズのままなのはご愛嬌です。なお、グレートクローズについては、目の色の変更だけではクローズと見分けがつきにくいということもありますが、ビルド本編中でも扱いが微妙だったこともあり、あくまでイレギュレーフォームということで、今回のフォームチェンジギミックの対象からは外しました。

この「目の色を変えてフォームチェンジを表現する」というギミックを搭載するために、「目が白色のクローズのシール」が必要になりました。白色をインクジェットプリンタでラベルシールにプリントすると、その部分が透明になるので、発光色で目の色を変えることができるようになります。ただ、今の自分には画像を加工する技術がありませんでしたので、この目を白色にしたクローズのシールは、Twitter上でライダー玩具の改造素材を作成されているひかり様にお願いして作成頂きました。ご協力頂き誠にありがとうございました。

ちなみに、画像を加工するためには元データをスキャンすることが必要になるのですが、

元データとなるこのシールをクローズライドウォッチから剥がすために、

貴重なクローズライドウォッチを徹底的に破壊することになってしまいました。。。ものすごく分解しにくい構造になっていました。最初の方の写真に写っていたクローズライドウォッチは、この状態から接着剤やらホットボンドやらで何とか無理やり復元させたものです。仕方がないです、創造は破壊からしか生まれませんからね(by ディケイド紅渡)。

なお、どうやってフォームチェンジを実現しているかは、動画の後半で既に簡単に説明していますが、次回以降の記事でもう少し詳しく説明する予定です。

 

もちろん、フォームチェンジをすると、フォームに対応して再生される音声も変更になります。通常のクローズのときは元々のライドウォッチの音声をそのまま再生するようにしていますが、クローズチャージとクローズマグマのときは、ライダータイム・アーマータイムのときに、それぞれスクラッシュドライバー・クローズマグマナックルの変身音がなるようになっています。あ、言い忘れていましたが、仕様としてはDX版準拠になりますので、元々のクローズライドウォッチでは対応していない「ライダータイム」や、ジカンギレードなどの武器にセットしたときの音声もちゃんと鳴るようにしています。

ライドウォッチの共通の特徴として、竜頭ボタンを押したときに、ライダー名の他、「〜〜は、○○だ!」というライダーの解説音が再生されるというのがあります。この音声も当然差し替え可能ですので、それぞれのフォームのときに、以下の音声を再生するようにしました。

まずクローズマグマ。

 

万丈の名台詞ですね。最強フォームの音声ですので、万丈っぽくて、かつ、一番カッコ良いものをセレクトしてみました。

 

そして、クローズチャージ。

 

 

…万丈だ。

 

これ以外に選ぶ余地はありませんでした。というより、ぶっちゃけこれをやりたいがためだけにこのライドウォッチを作ったようなものです。最初にこのアイデアがあり、ただこれだけだとちょっとインパクトが弱いかなと思ったので、あとで思いついたフォームチェンジギミックとの併せ技にしてみました。

 

ということで、オリジナルライドウォッチ『万丈ライドウォッチ』のご紹介でした。実はモノ自体は一ヶ月以上前にほぼ出来上がっていたのですが、万丈の音声がたくさんあった方が完成度が上がるなあと思って、万丈の音声が豊富に収録されている『DXグレートクローズドラゴン』(※プレミアムバンダイ限定)が届くのをずっと待っていました。おかげで今回は時間的にはゆとりをもって作成することができたので、ハードもソフトもじっくり作り込むことができました。

おそらくこの記事をご覧になっている方々の関心ごとは、『どうすればシールだけじゃなくて音声・発光も全差し替えのライドウォッチを作成することができるのか?』というところだと思います。動画の後半でざっくり説明はしていますが、もう少し詳しく知りたい方もおられると思いますので、次回を準備編、その次の回をソフト(プログラム)編、そのまた次の回をハード編として、三回に分けて解説記事を書く予定です。気長にお付き合い頂けますと幸いです。

とりあえず、これでオリジナルライドウォッチを作れること自体は証明できたので、自分のポリシーというか性格上、同じようなものは基本的に二度と作らないのですが。。。今回のフォームチェンジの仕組みが一番しっくりくるのは、どう考えてもあのライダーなんですよね。自分の一番好きな。。。多分、必要な音源が揃う(届く)来年の4月ぐらいに、余裕があれば作ると思います。