スーパーファミコンソフトのバッテリーバックアップ電池を交換する
最近、昔遊んでいたスーパーファミコンのソフトを、某フリマアプリで販売したりしています。
出品する際にはちゃんと動作確認をしているのですが、特に気になるのがバッテリーバックアップの電池です。一応、セーブ機能が生きていることを確認してから出品(もしくは、死んでいることを明記の上で出品)するのですが、なんせ20年ぐらい余裕で経っているモノが殆どなので、セーブ機能が生きていたとしても、「これ販売してからすぐにバッテリー死んだら申し訳ないなー、クレームになるのもヤだなー」と思ったりするワケです。
そういう事情もあって、電池交換はできるようになっときたいなあと思いつつ、「まあ、なんだかんだで今のところバッテリー死んでるヤツに遭遇してないから今度でいっかー」とか思っていたら、販売するものじゃなくて自分自身が久しぶりにやりたくなったゲームのバッテリーが死んでました。
というわけで、道具を揃えていざ電池交換にトライ。
ちなみにそのゲームというのは、『新 桃太郎伝説』です。自分の中では『LIVE A LIVE』『MOTHER2』『ドラクエ5』と同じくらい好きだったゲームです。世間的にも名作と言われているゲームだと思います。
このゲーム、残念ながらWiiのバーチャルコンソールでは配信されていません。なので、今プレイするならスーファミカセットでプレイするしかありません。
ということで、20年ぶりぐらいに電源ON。
渋い。。。いざ、最初からプレイです。
このゲームは、鬼に襲われたかぐや姫を救出するため、桃太郎が単身、月の宮殿に乗り込んでくるところからスタートするのですが。。。
なんか、いきなりいっぱいおる。
何度か試したところ、どうやら別のセーブデータの内容が一部引き継がれた状態でゲームがスタートする現象が発生している模様。そんなことってあるのか。。。
その後、このまま無理やり進めてセーブしてみたところ、すぐにデータが消えてしまいました。電池交換でこの引き継ぎ現象が直るかどうかはわかりませんが、なんにせよ電池交換は必要なようです。
100均で売っているドライバーとかグルーガンで交換できてしまう方もおられるようですが、自分は初心者なので、以下を購入しました。
このドライバーがあると、いとも簡単にスーファミのカセットが開けられます。ちなみにゲームボーイのカセットもこれで開けられます。
それから、肝心の電池です。
普通に売っているCR2032で交換することも可能ですが、今回は電池の固定金具ごと変えるやり方でやってみたかったので、タブ付きのものを買いました(そっちの方が交換後の接触不良とか起こしにくそうだったので)。
ではでは、作業に入ります。
ネジは前面の2つだけ。
ぱか。
基板の裏面左上に電池があります。
電圧を測ってみると、ほぼ3.0V。あれ、これでもダメなのかしら。
とりあえず交換してみます。今後某フリマアプリで売るソフトも電池交換する可能性があるので、エイヤで10個購入した次第です。
こんな感じで足がついているのが特徴です。
電圧を測ってみると、3.4V。あ、全然違うわ。
とりあえず外しやすそうなプラス側の方から電池を外していきます。金具の接続部に半田ごてを押し当てて、半田吸い取り器である程度半田を吸い取ってから、改めて半田ごてを当てながらペンチで引っ張ったら取れました。ヤケドに注意。
続いてマイナス側の金具も同じように取ろうとしたら、これがなかなか取れません。
ぐりぐりやっている内にここまで広がり、
電池だけ先に取れてしまいました。もっとスマートにやれんもんかな。。。
残った金具を取り外して半田を吸って、これぐらいでも小さな穴が開けばとりあえずOKです。
金具のあった穴に、向きを間違えないようにしながら電池のタブを挿します。やっぱりグルーガン使うより見栄えは良いです。
半田づけする前に、ちゃんと蓋が閉まるかだけ、一応確認。
あとは半田付けして、余分な足を切ってやればおしまい。相変わらずの半田の汚さには目をつぶってください。
さて、電池のマイナス側端子の取り外しでかなり基板を痛めつけてしまった気がしないでもないですが、大丈夫でしょうか。レッツプレイ。
おお、桃太郎がちゃんと一人ぼっちになりました!一度電池を完全に外しているので、当然と言えば当然かもしれませんが。
セーブ機能もちゃんと復活しています。よかったよかった。
ということで、スーパーファミコンカセットの電池交換に初チャレンジしてみました。電池交換サービスをやっている業者さんも存在しますが、やっぱり自力でなんとかできるようになると、なんというか、気持ち良い(?)です。
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