amiiboオルゴールポケットをつくる 後編(ハード編)

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前回でソフト側の準備は終わったので、あとは必要な部品を頑張ってゲームボーイポケットの本体に押し込んでいきます。

以前書いていたとおり、外装用にジャンク品のゲームボーイポケットを使います。メルカリで850円ぐらいで購入。

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液晶が完全に死んでいるので、心置きなく分解できます。

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分解はネジを6箇所外すだけですが、Y字型の特殊なネジなので、専用のドライバーがある方が分解は簡単です。そんなに高いものでもありませんし。

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 開けるとこんな感じです。さらに中の基板や液晶を一つずつ外していくと、

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ここまで分解できます。内部部品で今回流用するのは、スピーカーとボタンのゴムだけです。

 

続いて、上蓋側の配線です。

元々の基板は使わないので、 代わりにネジ穴を開けた1.2mmのプラ板を当て込み、ボタンの導体ゴムの接するところ(A+B+十字四ヶ所)にも穴を開けて、細めの動線で配線していきます。

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こんな感じですね。ちなみに、実際のゲームボーイの基板やガシャットの基板では、こんなふうに櫛形に処理されています。

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安定してボタンを認識させるには、こんなふうに櫛形にするのが良いのですが、そこまでの細かい作業はちょっと難しいです。専用のプリント基板を設計できればできると思うのですが、残念ながら今の私にそんな技術はございません。

最終的にこんな感じにまとめます。後で下側のケースにあるArduino Pro Miniとドッキングできるように、ボタンやDFPlayer Miniからの配線(Vcc除く)はピンヘッダにまとめています。

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 GNDはボタンごとに線を出すのではなく、一本の長い導線を這わせていく方がラクですね。スピーカーは元々の基板についていたものを、DFPlayer Miniに繋ぎ直しています。

 

続いて、下側のケースの配線です。

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下側には制御基板であるArduino Pro Miniに対して、NFCリーダー・ライター(RC-S620S)、フルカラーLED、電源(リチウムイオンポリマー電池)を接続しています。電源スイッチの下に取り付けているスライドスイッチは、接着剤+グルーガンで固定しています。リチウムイオンポリマー電池は、金属プレートの下に隠れています。

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NFCリーダー・ライターを重ねた状態。偶然ネジ穴がゲームボーイポケット本体の位置と合いました。

あとは、先ほど上蓋で引き出したピンヘッダとArduino Pro Mini側のピンソケットの位置を合わせて、ケースを閉じれば完成です。

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。。。と、サラッと書いてしまいましたが、普通に丸三日ほどかかっています。そもそもケースが閉じなくて配線をやり直したり、閉める前は動くのに閉めると動かなくなったりで。やっぱりちゃんとプリント基板を作れる技術を身につけないと、コンパクトかつ安定的に動作するモノを作るのは難しくなってきたなあというのを痛感する今日頃ごろです。

でも逆に考えると、プリント基板とか作れなくてもコンデンサとか使えなくてもコレぐらいのことはできるんだぜ、というのを示せる例にはなっているかもしれません。