3Dプリンタ『BS01』を組み立てる
あけましておめでとうございます。今年もたくさん無駄なことをしていきたいなあと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。
さて、ボンサイラボさんの3Dプリンタ組み立てキット『BS01』が届きましたので、年末年始休暇を使って組み立ててみました。
自分が購入したのは、ABS/PLA対応、デュアルノズルタイプです。
ネット上では、『組み立てにはガチで10時間かかる』みたいに書かれているのをちらほら見かけました。自分は隙間時間にちょっとずつ組み上げていきましたが、確かに少なくとも10時間はかかっています。いろいろトラブルもあったので、実際はそれ以上。。。
とてもじゃないですが、一つ一つの工程を紹介していくことはできませんので、大きくつまづいたところだけをピックアップしてご紹介。
ギアのネジ穴が合わない
フィーダー(フィラメントを送り出す部品)作成時に発生。ホーローセット(=ねじ頭がなく、レンチで締めるねじ)でギアをモーターに固定しなくちゃならんのですが、ホーローセットがどうしてもギアのネジ穴に入らない。無理やり回して押し込んだ結果、レンチの穴が潰れてしまい、ねじ込むことも取り出すこともできない最悪の事態に。
左下のサーボモータにくっついているのが、レンチの穴が潰れてしまった方のギア。デュアルモデルを買っていたので2セットあり、もう片方は特に問題無し。
下の方が該当のギア。ギアに対してネジ穴が若干傾いて開けられていたので、おそらく不良品だったのだと思います。
『すみません、こんな状態になってしまったので部品を送ってもらえませんか?』という内容でボンサイラボさんのサポートにメールを送ったら、3時間後には『速達で送りました』とのメールが返ってきて、翌日に部品が届きました。ちなみに12/30〜12/31の話。なにこの神対応。
M3-12トラスネジが足りない
これもフィーダーを作っている時の話。
BS01で最も多く使うのはM3-14トラスネジ、M3ナット、M3平ワッシャで、これらについては(自分が間違えていなければ)1つ2つぐらいのロストはカバーできるぐらいの量は同梱されているのですが、それ以外のネジ類については、基本的に、スペアはありません。
自分の場合、M3-12トラスネジが2本足りなくなってしまいました。ネジのロストには細心の注意を払っていたのですが、それでも足りない。失くしたのか初めから足りなかったのかは今となってはわかりませんが、とにかく足りない。というわけで、M3-12トラスネジはホームセンターに買い足しに行きました。
制御ボードがArduino Megaに挿さらない
BS01のマイコンはArduino Megaです。その上に、サーボやらヒーターに繋がるコードがうじゃうじゃと繋がる制御ボードを差し込むワケですが、これがなかなか挿さりにくい。もう少しだけど入らない、という状況で一度取り外してみたら、一箇所ピンがぐにゃりと曲がっていました。危ない危ない。
ヘッドがY軸マイナス方向に動かない
一通り組み終わって、PCと繋いで動作確認しているときに起こった現象。ヘッドが、X軸のプラス/マイナス方向両方にはちゃんと動作するのに、Y軸はプラス方向にしか動かない。
ちょっと自分では何が原因かわからなかったので、Facebook上のBS01コミュニティにご相談。皆様が親切に教えてくださったおかげで、無事解決。最終的には、Y軸の原点を決めるためのリセットスイッチ(センサ)の配線を反転させることで解決しました。
原理は省略しますが、この配線が逆になっていたことにより、Y軸は常に原点にいるように認識されてしまっていて、それ以上動かなくなってしまっていたのです。
余談ですが、基本はぐれメタルなので、コミュニティに投稿するときにはものすごく緊張します。『ググれカス』とか言われることはないにしろ、『それだけ言われても何もわかりません』と言われるだけでもものすごく凹んでしまうので、できる限りそう言われないように情報は多めに、かつ、ダラダラと読みづらい文章にならないようにしようと思うと、なかなか大変です。。。コミュ障にはツライ。
マニュアルの全体構成がちょっとわかりづらい
基本的に組み立てマニュアルはものすごく丁寧に書かれていてありがたいのですが、三点式アルミテーブルと新型フィーダーがデフォルトになっているにも関わらず、マニュアルがそれぞれ四点式と旧型のままだったりして、それぞれの組み立てマニュアルと行ったり来たりするのがなかなか大変でした。
サポートが抜群に良いだけに、なんというか、とても惜しい。
とまあそんな感じで、どうにかこうにか組み上げました。動作はこんな感じです。
とりあえず買ってみた白色のPlyPlusPLAを使って造形してみた結果は、以下のとおり。
1. BS01のロゴ
最初にこれにチャレンジしたとき、造形の最初の方でヘッダからフィラメントの送り出しチューブが外れてあえなく撃沈。
これはチューブの取り付けをしっかり確認して、再チャレンジした結果。細かいところは色々ぐちゃぐちゃしてしまっていますが、とりあえず『なんかできた!』ということで感動。
2. 羊のフィギュア
「未年だし!」ということで、これをFacebookに載せたらそれっぽいかなーと思ってチャレンジ。
結果、敢え無く撃沈。よく見たら、接地面積は少ないわアーチ状になっている部分があるわで、結構難易度高いものを選んでしまったなあと反省。
でもここまで大きくずれてしまった原因がよくわからない。造形中に何度か「ガガッ」という音がしたので、そのときにヘッドが本来の位置に移動できなかったのでは。造形物にヘッドが引っかかってしまった?とりあえず、ほんの少しだけZ=0の位置を下げて、もう少し難易度の低いものにチャレンジしてみることにする。
3. 羊のワッペン
羊を諦めきれなかったので、もう少し簡単な羊にチャレンジ。
少しバリがあるものの、これは結構綺麗にできました。設置面積が大きくてかつ平面的なものは、現状でもそれなりのものはできそう。
4. ミニカー
羊のワッペンよりはちょっとだけ高さのあるものを、ということで、ミニカーにチャレンジ。
これは思ったより綺麗にできました。やっぱり、アーチ状でかつ設置面積の小さいやつが難しいのかしら。ちなみにこれぐらいミニマムなもので、造形時間は30分弱。
ちなみに、ボンサイラボのロゴ以外のモデルのデータは、以下から引っ張ってきました。
現状のままでも、簡単なものならそれなりに綺麗に造形できそうですが、やっぱりフィギュアとかややこしい形のものを造形するには、もっと勉強や調整、カスタマイズが必要そうですね。
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