3Dプリンタ『BS01』の造形失敗対応メモ
BS01でちょっと背の高いもの(造形に時間のかかるもの)をプリントすると、ほぼ確実に失敗することがわかってきました。
こんな感じで、途中でY軸の方向にずれてしまうのです(*自分は設置場所の都合上、写真の左がY軸のプラス、写真の奥がX軸のプラスになる向きでBS01を設置しています)。
この現象が発生するときは、BS01が必ず『ガガッ』と大きな音を立てるので、なんらかの原因により、Y軸方向のヘッドの移動が突っかかってしまい、ずれたまま後のプリントが進んでしまうのだと思います。
とりあえず、BS01のWikiとにらめっこしながら、自分がやった対応をメモしていきます。いくつか対応してみて、最終的にどの対応が一番効果的だったのかはハッキリしませんが、おそらく一番最後のものだと思います。
1. 2ndノズルを外した
ちょっと見にくいですが、写真はヘッドにノズルが一つ付いた状態です。自分が購入したのはデュアルタイプなので、初めはノズルが二つをつけていた(←写真のヘッドの右側が2ndノズルのスペース)のですが、とりあえずシングルで造形する間は外すようにしました。
なぜなら、いつのまにか2ndノズルの方のネジが緩んでしまい、ノズルの先が1stノズルの先より下まで下がってしまい、造形中のオブジェクトに引っ掛かる現象が発生してしまったからです。
2. Y軸のロッドにグリスを塗り直した
グリスは組み立てたときにつけたばかりだったので、あまり意味はなかったかもしれませんが、念のため。
3. Y軸のプーリーの位置を調整した
このあたりを見てみると、ロッド・プーリー・スライダー・ベルトの調整はかなりシビアみたいなので、一度全部見直してみました。
ベルトのテンションは特に問題なさそうでしたが、プーリーの位置が手前側と奥側で1mmほどずれていたので、修正しました。
手前側。壁から7.5mmぐらい。
奥側。ちょっと物差しあてる場所がずれていますが、6.5mmぐらい。
こんな感じで、手前側を修正。
それから、念のため、ロッドの位置(スライダーに差し込む長さ)と、スライダーの位置を微調整しました。
4. BS01の水平を確認した
念のためBS01の上に水平器を置いてみたら、思ったより傾いていたので、BS01を置いているテーブルの足の下にゴム板を挟んで高さを調節しました。
こんな感じで確認。
5. 保温箱を作った
Wikiを見てみると、「3Dプリンタは、室温が低いと、フィラメントが曲がったりしてうまく造形できない」と書かれていました。
実際、造形中に一部にダマリみたいなものができて、そこにノズルが引っ掛かりながら動いており、これもヘッドのY軸移動不良の原因になりそうな感じだったので、できるだけ綺麗に造形できるように、ダンボールで簡単に保温箱を作ってみました。
こんな感じ。ちなみに内部温度の上がりすぎもそれはそれで怖いので、壁側(*プリンタの正面に向かって右側)はあえて開放しています。テーブルから伸びるケーブルがあるので、カバーしにくいですし。
ちなみに造形中に上のカバーに手をあててみると、少し暖かさを感じます。結構な熱が上に逃げようとしている模様。
6. プリントの速度を遅くした
BS01の電源を落としている時にヘッドを手で動かしてみると、確かにY軸にちょっと移動しづらい部分があるのですが、BS01とPC (Mac)を繋いで、『Repetier-Host』を使ってソフトでヘッドを色々動かしてみると、特にY軸の移動でつっかかることはありません。でもプリント中は突っかかる。
「ひょっとして、プリンタヘッドの移動速度が速いときに突っかかっている?」
と思い立ったので、Repetier-HostのSlicerタグ、Configureで、”Speed for non-print moves”の値を、初期値の130mm/sから、60mm/sまで下げました。
ここまでやってから造形すると、一応途中で大きくずれることなく、最後まで造形することができました。
バリが結構残っていますし、耳のあたりは結構悲惨です。
ヤスリをかけると、そこそこ見れるぐらいにはなりました。
とりあえず、4匹のフシギダネ、1匹のピカチュウの犠牲の果てに、ここまではもってくることはできました。
が、例えばこの方の作例など見てみると、BS01の性能はまだまだこんなもんじゃないハズなのです。もうちょっと色々いじったり勉強しないとダメだと思うのですが、正月休みはほぼこれにぶっ込んでしまったので、一旦ここまでにしようと思います。
次プリントするときは、プリント速度のMaxを50mm/sぐらいまで下げてみて、もう少し綺麗にプリントできるか試してみようかと思います。
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