3DプリンタでNintendo Switchのスタンドを造形してみました(※Polysher 補足)
せっかくPolysherという面白アイテムを手に入れて、一年ぶりに3Dプリンタも起動させたので、何か実用的なものを作ってみたくなりました。ということで、Nintendo Switchのスタンドを作ってみました。
Nintendo Switchは個人的に大満足な商品なのですが、若干残念なのが、充電ケーブルを本体に直挿しするときに、下側から挿さなくちゃいけないところです。そういう仕様なので、通常だと「充電しながら本体をテーブルに置いてゲームする」という使い方はできません。
それをフォローするためにこういうアイテムが売られているのですが、1000円払ってまで欲しいかと言われると、すごく微妙なところです。3Dプリンタはこれぐらいの微妙なレベルで欲しいものを作るのにうってつけです。
同じようなことを考える方は世の中にたくさんおられるようで、既にスタンドの3Dデータがいくつも公開されています。今回は、こちらのデータとこちらのデータの二種類を使わせて頂いて、造形してみることにしました。前者はいわゆる普通のスタンドで、後者はジョイコンを挿す部分に装着するタイプです。
こちらが一つ目のデータを、Polysher対応フィラメントの”PolySmooth”のクリア色で造形してみたものです。まだPolysherに投入する前の状態です。元々のデータではもっと横に長いのですが、クリア色のフィラメントがサンプル品で少量しかなかったため、長さを30%まで縮小して造形しました。
クリア色で造形はしていますが、造形時のinfill設定は20%にしていて、全体的に白っぽくなります。
こんな感じで使用することになります。横幅を縮小したせいで安定性はだいぶ犠牲になっていますが、一応使えそうです。
二つ目のジョイコンを挿す部分に装着するスタンドについては、後ほどご紹介致します。
材料のエタノールが勿体無いので、一つ目のデータの造形物と二つ目のデータの造形物をまとめてPolysherに放り込みました。フルカラーLEDのおかげで、暗いところで動かすととても綺麗です。
Polysherの運転時間ですが、前回のモンスターボールに比べるとだいぶサイズが大きくなったので、今回は前より10分長く、40分で運転してみました。
運転終了したら一時間ほど乾かして、さて、結果を見てみましょう。
写真だとわかりづらいですが、全体的にツヤツヤになって、クリア感がアップしています。
ただ、よく見ると、何だか角の辺りがクリア過ぎるというか、スカスカになっているような。。。
。。。げ。Polysherに入れる前は普通に硬かったのに、何だかグネグネになってる。。。マズい、これだと。。。
あああああやっぱり。。。Switch本体を支えられなくなってしまいました。うーん、Polysherで長時間溶かし続けると強度が落ちてしまうのか。闇雲に長めに運転し続けりゃいいってもんじゃないんだなあ。
こちらは「ジョイコンに挿す部分に装着するスタンド」の方ですが、こちらも溶け過ぎて垂れが発生してしまいました。最後まで乾かした後はそんなに目立ちませんでしたが。
こっちもかなりグニャグニャになってしまっています。
。。。ということで、「Polysherでの表面の溶かし過ぎに注意」という結論で今回は終わろうとしたのですが、記事を書くにあたって一週間ぶりにこれらの造形物を触ってみたところ、なんと強度がだいぶ復活していました。もちろん、Polysherに入れる前ほど強くはありませんが、
こんな感じで、Switch本体を支えられるぐらいまで復活しました。
まあ、最初の想定よりだいぶ傾いて固定されてしまいましたが。この角度でも意外と見やすいです。
ということで、「Polysherでの表面の溶かし過ぎに注意」というのも確かに重要ですが、「Polysherを動かしたあとの乾燥時間を十分に長くとること」も非常に重要です。一応取説上では目安は一時間となっていますが、強度が必要な部品を造形する際には、日単位で乾かしてから利用を始めた方が良さそうです。
それから、こちらが「ジョイコンに挿す部分に装着するスタンド」の方です。そのままだとSwitch本体への装着がスカスカなので、黒テープを貼って接触部分を太らせています。
こちらはこんな感じで使います。色は自分のジョイコンの色に近いものを選んでみました。Switchには元々背面にテーブルに立てるための収納式のスタンドがついていますが、若干不安定ではあるので、これを使えば安定させることができます。
ちょっとキツめで取り付けられるようにしているので、少し長さが足りないせいで充電ケーブルに負担がかかりそうですが、こんな感じで充電しながら遊ぶことも可能です。こちらのスタンドの方が持ち運びには良いですね。
ということで、久しぶりに3Dプリンタで実用品を作ってみました。自分はよくArduinoとかRaspberry Piのケースをうっかり買ってしまうことが多いのですが、買った後に「あ、3Dプリンタで作れば良かった」と思うことがしばしばあります。やっぱり普段から3Dプリンタを使う習慣をつけるというか、「これ3Dプリンタで出力できないかな?」とまずは考えるマインドになっていないと、3Dプリンタが宝の持ち腐れになってしまいますね。気をつけよう。
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