ゲームボーイソフトのバッテリーバックアップ電池を交換する・改
前回ゲームボーイソフトのバッテリーバックアップの電池を交換してみました。一般に広く紹介されているやり方でやってみたのですが、個人的には不安の残る結果になりました。
ということで、もう少し安心できるやり方を考えてみたいと思います。
前回の交換方法の結果をおさらいしておくと、
こんな感じで、接触面が少なくてすぐに外れてしまいそうなのが不安の原因でした。
ということで、接触面を広げて、接触を強固にする方法を考えます。
「これ使って何とかならんかな?」と思って買ってみたのが、上記の導電性テープです。その名の通り導電性を持ったテープなのですが、過去に使ったことがないので、粘着面に導電性があるのか、粘着面じゃない方に導電性があるのか、ネットで調べてみてもよくわかりませんでした(「片面」ってどっちやねん、という)。
仕方がないので、実際に買って使ってみて確認することにしました。
こんな感じで粘着面を電池の裏表に貼り付けて、電圧を測ってみます。
一瞬3Vとか表示することもあるのですが、基本的に不安定で電圧値も低いです。このテープについては、粘着面に導電性はないと見ていいでしょう。導電性があれば話が早かったのですが、残念。
念のため粘着性のない面を絶縁テープで貼り付けて計測してみると、こちらは問題なく電圧が測れます。
この結果を踏まえて、改めて電池を交換してみます。電池を金具から取り外すところまでは、前回と同様です。
細く切った導電性テープ(横3mm、縦12mmぐらい)の非粘着面を表にして、裏から細く切った絶縁テープを貼り付けます。ど真ん中で貼り合わせるのではなく、横倒しの十字架になるようなバランスで。
基板の下側の金具をゆっくり上の方まで持ち上げて、さっき作った導電性テープ+絶縁テープを裏側から貼り付けます。導電性テープが、金具表面の出っ張り部分の真ん中あたりに来るように。
続いて、上下に出ている導電性テープの裏から、細く切った絶縁テープをそれぞれ貼り付けます。
金具の上に、プラス面が金具と導電性テープと接触するように新しい電池を置いて、先ほど上下に貼り付けた絶縁テープをぎゅっと押し付けて、導電性テープと電池を密着させます。これで、プラス側の接触面を拡大することができました。導電性テープは真っ平らなので、金具を直接電池に接触させる時よりは、接触が安定するはずです。
次の手順は前と同じで、5cmぐらいに切った絶縁テープを、粘着面が表になるようして、さっき加工した金具と基板の間に差し込み、先ほど固定した電池と金具で上から押さえます。
上側(マイナス面)も下側(プラス面)と同じように処理します。導電性テープの非粘着面が金具と電池に接触するようにして、
絶縁テープで導電性テープの上下部分を電池によく貼り付けます。
あとは前と同じで、
絶縁テープの余りを、上から下から、電池に被せていけばOK。もちろん、一つ一つできるだけぎゅっと押さえ込むように貼り付けていきます。
基板をケースの中に戻して、起動確認。ちゃんとセーブできます。
今回、電池と金具の間に導電性テープを挟んだことで、金具と電池の接触面が増えました。導電性テープと電池は、外側の絶縁テープとは別に、内側で別の絶縁テープで固定しているので、中で外れることは少ないと思われます。
あとは、長期間保存してみて問題がないかを確認する必要がありますが、結果が出るのは随分先になってしまうので、とりあえずこれで良しとします。自分としては、前の方法よりも安心感はあるので。
もっとお金に余裕のある人は、粘着面にも導電性のあるテープを買えば、絶縁テープを細く切って貼り付ける必要は無くなりますし、逆にそんなにお金をかけたくない人は、導電性テープの代わりに、薄くて導電性のあるもの(アルミホイル?)を代わりに挟む方法でも良いかもしれません。簡単に破れないものの方が良いとは思いますが。
それから、電池の交換ついでにこういうのを使って端子部分をお掃除するのも良いと思います。特にゲームボーイはスーファミよりも接触不良が多い印象なので。
以上、ゲームの電池交換編(?)でした。やっぱり自分なりに色々工夫してみるのは楽しいです。次からは普通のプログラムやら工作やらに戻ります。
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