続・RAPIRO(ラピロ)のスピーカーの音質改善

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ラピロをAirPlayに対応させて以来、結構頻繁にiPhoneからラピロにつないで音楽を鳴らすようになっていたのですが、ちょっと音に違和感を感じるようになってしまいました。

何というか、ちょいちょい音がビビる感じ、と言いましょうか。音楽再生ならちょっと気になるぐらいですが、ラピロに何か喋らせようと音声ファイルを再生させると、よりこれが目立ちます。

最初はラピロ自身から音が鳴るだけで満足していたのですが、どんどん欲が出てきてしまい、どうせならもうちょいクリアな音を鳴らしてほしいなと思い、色々試してみました。

1. アンプの電源入力にコンデンサを挟んでみた

一度Raspberry PiのGPIOからガイアメモリに電力供給したときに、音声がものすごくビビってしまったことがあったので、これが原因なのかなーと思い、GPIOとアンプの間に(よくわからないまま)コンデンサを挟んでみました。

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結果、音のビビりは変わらず。でもまあ、害はないようなので、そのままコンデンサを挟んでおくことにしました。

ちなみに、最初は普通の電解コンデンサ&セラミックコンデンサを挟んでいたのですが、上の写真ではオーディオ用の電解コンデンサ&フィルムコンデンサに変えています。正直音の違いがわかるほどには耳は肥えていないのですが、まー、個人的なプラシーボ効果ということで。

 

2. スピーカーを固定してみた

試しにラピロの頭部をオーブンにした状態で音を鳴らしてみると、感じていた音のビビりはなくなりました。ということで、「ひょっとしてラピロの蓋を閉じたときに、なんかスピーカーが変なとこと接触してしまっているのが原因?」と考えました。

確かに、ラピロのスピーカーの設置が若干不安定だったのは、前々からちょっと気にはなっていたのです。耳の中には収まってくれているものの、ちょっと緩い感じにはなっていて、ラピロの頭を開けた時にポロっと落ちないように軽くテープで留めている状態でした。

「これをしっかり固定してやれば改善されるのでは?」と思い、じゃあどうやって固定してやろうかと色々考えていたところ、こんなものを見つけました。

振動を抑えてくれる防音テープ。オーディオにこだわる人には常識なのかもしれませんが、自分はこんなものがあることを初めて知りました。

ということで早速これを購入。鉛だけあって、中々の重さです。

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テープをこれぐらい細く長く切りまして。

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こんな感じで、スピーカーの円周にぐるりと巻きます。

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そしてラピロの耳にセット。一周巻いてみてまだ緩いようなら、もう何周か巻いてみて、指でぐっとスピーカーを押し込んだらラピロの頭にしっかりはまる、ぐらいになれば良いと思います。

この対応が正解だったようで、音のビビりは完全になくなりました。

 

3. 耳に穴を開けてみた

ラピロのピアスデビューとか、そういうのではなく。

対策2. で音のビビりはなくなって喜んでいたのですが、ラピロの頭を開けた状態でテストしたあと、ラピロの頭を閉じて音楽を再生すると、確かに音のビビりはないものの、音の篭り感が強く感じられるようになりました。

今まで頭を閉じた状態で音を鳴らすのが当たり前だったので、「まーこんなもんだよね」と特に問題意識も持っていなかったのですが、頭がオープンならもっとクリアな音が出せるとわかった以上、改善せずにはいられません。

ということで、ラピロの耳の開口手術を行いました。

当たり前ですが、一度穴を開けてしまうと元には戻せないので、慎重にやり方を検討します。まずは道具の選定から。

大きな穴を開けてしまうとミスったときにショックが大きそうなので、小さい穴をたくさん開ける方向でいくことにしました。1mmぐらいの穴をたくさん開けるのに良い道具は何ないかと探していたところ、以下の組み合わせが良さそうだったので、セットで購入しました。

ドリルには2mm穴用しか付属していないので、1mm穴用が含まれたドリル刃セットも購入しました。

電動ドリルは組み立て式なので、まずはこれの組み立てから。

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出来上がりがこちら。コンパクトで良い感じです。30分ぐらいで完成しました。

では、いよいよ作業に入ります。

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まずは適当な方眼紙を用意して、ラピロの耳のサイズに合わせてカットします。自分が使ったのは、手元にあったほぼ日のメモ帳(3.7mm方眼)です。

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これをラピロの耳にテープで仮止めします。

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いきなりドリルで方眼の交点に穴を開けていくのはちょっと怖いので、その前に交点の上から針状のもので跡をつけていきます。自分は手元にあった千枚通しを使いましたが、この作業が結構大変でした。。。穴の数が結構多かったので。

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跡をつけると、こんな感じになります。あとはこの跡に合わせて、ドリルで穴を開けていくだけです。自分は1mm刃を使いましたが、しっかりシャフトを締め付けないと空回ってしまうので注意です。

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穴を開け終わると、こんな感じになります。そんなに目立つ感じではないので、なかなかうまくいったかなと。ちなみに当然もう片方の穴開けも必要ですが、そちらは3箇所ほど、穴の位置がちょっとずれてしまいました。。。パッと見は気になりませんが。慣れてきても調子に乗らず、慎重に作業した方が良いですね。。。

 

で、肝心の穴開けの効果ですが、びっくりするぐらい音がクリアになりました。オーディオマニアではない自分からすれば、普通のスピーカーとして問題なく使えてしまうレベルになりました。

ちょっと手間は掛かりますが、今回行った2.と3.はものすごくオススメです。が、3.はミスると取り返しがつかなくなるので、よくご検討の上、自己責任でお願い致します。