語ろう!平成仮面ライダー
新刊『語ろう! 555・剣・響鬼』を読みました。
ちなみに前作はこちら。
前作もそうでしたが、濃い、濃過ぎる。。。読むのに10時間ぐらいかかりました。そしてみんな草加大好きだな!
自分は『仮面ライダークウガ』の頃から、ずーっとリアルタイムで観続けているライダーファンです。最近は昔ほどの熱意はなくて、夏と冬に映画館に足を運ぶことはなくなってしまいましたが、それでも未だに見続けているのです。
ただ、自分の周りにはライダー話をできる人が自分の兄しかいなくて(*兄は自分を上回るライダー好き、というか自分は兄の影響でライダー好きになりました)、他人とライダーについて語ることが今まで全然できなかったのです。
また、このサイトを含め、過去に何度かブログでライダーについて書こうかと思ったこともあるのですが、書くたびに内容がとっちらかってしまって、全然うまく書くことができず。。。気がつきゃ現在16作目、その一作一作について語ろうと思ったら、そりゃもうえらいこっちゃや、となってしまいました。
そんなわけなので、せっかくこういうタイミングなので、何かしらライダーについて書こうと思うのですが、この本に書かれているレベルの深い話はできそうにないので、単純に自分が、『どういう観点で、どれが好きか』というのをつらつらっと書いてみたいと思います。この本の鈴村健一さんの言葉を借りれば、単に自分の『推しライダー』について語りたい、ただそれだけです。
。。。ラピロとか電子工作好きでこのサイトを観てくださっている方は、今回は読み飛ばしてもらって大丈夫です、ハイ。
では、早速。長いです。
作品全体として特に好きなもの
- クウガ
- 龍騎
- 響鬼
『クウガ』はもう、自分の中で揺るぎないNo.1です。平成ライダーで唯一、DVD全部買いました。
放送が始まったのが自分が高校一年の頃で、一番そういうのを観るのが恥ずかしかった時期だと思います。兄が観るというので一緒に見てみたら、「なんだこれは!?」と。子供子供していないし、クウガも凄くカッコイイ。自分のことを仮面ライダーとも言わない。警察に包囲されて発砲もされる。とにかく、自分が幼稚園のときに見ていた『Black (RX)』とは何もかもが違う。
自分の中でクウガが決定的なものになったのは、Episode 4『疾走』です。トライチェイサーで未確認のもとに疾走するクウガをこれでもかというほど映した後、ウィリーからのジャックナイフで未確認を攻撃。からの、超絶なバイクアクションの連発。あまりにカッコ良すぎました。
それまで「バイクなんてあんな危ないもの、乗りたいとも思わんわ!」と思っていたのですが、この『疾走』のバイクアクションが頭に焼きついた結果、大学に合格してからバイクの免許を取得し、在学中はトライチェイサーと同じオフロードタイプのバイクに乗っていました。
『龍騎』は初めてその姿やカードバトルの設定を見たときには「ああ、完全に子供向けになっちゃった」とものすごく不安だったのですが、結果的には一番楽しんで観た作品だったと思います。個人的には、平成ライダーの中で、一番エンターテインメント性が高い作品が『龍騎』ではないかと思っています。
夏休みの映画を観に行き始めたのも『龍騎』からです。最終回をやるというんだから、観に行かないわけにはいかなかったのです。完全に白倉Pの手の上で踊っています。
『響鬼』は。。。とにかく、何よりあの姿と、「大人、ベテラン戦士!」という前情報で、放映前からものすごくワクワクしていたのです。細川さん演じるヒビキも、物凄くカッコ良くて。
で、実際始まったら、謎のミュージカルが始まって「???」と。でもあの綿密に作り込まれた設定がすごく好きでした。基本、鬼は単独行動のシフト制ということだったので、十之巻『並び立つ鬼』で響鬼と威吹鬼の共闘が実現したときには、ものすごくテンションが上がりました。
路線変更が起こったときには確かにすごい違和感があったのですが(特に、桐谷京介の存在について)、その後もなんだかんだで一所懸命観ていた、といのが事実なのです。多分、新OPになって、関東十一鬼が並び立って、さらに洋館の男女が「鬼を集めろ」なんて言うもんだから、「まさかの関東十一鬼勢揃い展開!?それはそれでアリだな!」と思いながら観ていたのが大きかったのではないかなあと。結局響鬼、威吹鬼、轟鬼の三人でオロチを封じることになってしまったのは、ちょっと残念でしたが。
でもやっぱり、最後の京介の変身とかはすごく良かったですし、やっぱり好きです、『響鬼』。
完成度が高いと思ったもの
- W(ダブル)
なんというか、「隙がないなあ」と思いながら観ていたのが『W(ダブル)』です。商業的にちゃんと成功させつつ、かといって、物語中でのアイテム(おもちゃ)の扱いも不自然にCMCMしていなくて。物語もちゃんと面白い。「探偵ものとライダーの相性がこんなに良いなんて、なんでこれまで誰もやらかったんだろう」と不思議な気分になりました。
蛇足ですが、左翔太郎役の桐山さんのライダー愛が半端ないのが、個人的にはとても嬉しいです。フィリップ役の菅田さんのその後の活躍ぶりもとても嬉しい。
ラストが好きなもの
- 龍騎
- 響鬼
- オーズ
最終回を一番見返しているのは『龍騎』だと思います。ラストの優衣の歌をバックに流れるエンドロールがすごく良くて、切なくて。「ああ、終わったんだなあ」と。感動的なラストだと思います。
『響鬼』は先に述べた京介の変身もありますが、最後のヒビキと明日夢のシーンもすごく好きで。色々ありましたが、ちゃんとヒビキと明日夢の物語として終わることができてよかったと思います。
『オーズ』は、最後のタジャドルコンボに尽きます。あれで燃えずにいられようか、いやいられまい(反語)。
OP・EDが好きなもの
- 剣(後期OP)
- 響鬼(ED、後期OP)
- 電王(前期OP)
- ディケイド(OP)
- オーズ(OP)
『剣』の後期OP『ELEMENTS』は、歌もさることもながら、映像もカッコ良く仕上げてあって、メチャメチャ熱いです。最高です。
『響鬼』のEDは、布施さんの歌う『少年よ』がとにかく素晴らしいです。紅白でも歌ってくれて、本当に嬉しかった。。。後期OPの『始まりの君へ』も大好きです。この曲は後期の『響鬼』を支えた大事な曲だと思います。
『電王』の前期OPも好きです。『Climax Jump(オリジナル)』のノリの良さも良かったし、佐藤健さんもすごくカッコ良くて。
『ディケイド』が始まったときのOPのワクワク感はもう半端なかったです。「どんな物語になるんだこれは!?」と。最終的にディケイドはあれで良かったと思うのですが(南光太郎も復活したし)、個人的な思いを言わせてもらえば、全部會川さんがメインライターを務めていたらどうなっていたんだろう、と、思ったり、思わなかったり。
『オーズ』は歌のテンポも良かったし、映司・アンク・比奈の三人を回りながら撮るカットが好きだったりするんですが、何よりOPで映司の「変身!」の声が入るのが良いです。この試みは他では見られませんし。
おもしろかったシーン
- カイザのパワーアップアイテムが教室の天井から落ちてきた
- ファイズのパワーアップアイテムが宅配便で届いた
- ジェットスライガー(=バンダイの発売する大型おもちゃ)に乗ったファイズ(巧)が「使えねーなー」と言った
- 草加が灰になった後、持ち歩いていた幼女時代の真理の写真を三原に発見されて「草加のものに間違いない!」と言われていた
- 橘さんの「俺の体はボロボロだ!」
- 橘さんの「ぶっとばすぞ!」
…おお、『555』多いなあ。
カッコイイと思う仮面ライダー
- 555(ファイズ)
- 響鬼
『555(ファイズ)』は文句なくカッコイイと思います。『響鬼』はあの他に類を見ないデザインが最高です。基本フィギュア関係は集めないのですが、『響鬼』だけは作品の好きさも相まって、結構買っています。
好きなマシン
- トライゴウラム(『クウガ』)
- オートバジン(『555』)
- サイドバッシャー(『555』)
- 凱火(『響鬼』)
- ライドベンダー(『オーズ』)
ダントツで『トライゴウラム』が好きです。バイクにつく装甲、というのがすごくカッコ良い。同じようなもので『キバ』の『ブロンブースター』がありますが、あれはあまり出番がなくて、残念でした。
『オートバジン』と『サイドバッシャー』は、『トライゴウラム』以降で久々にワクワクしたマシンです。『ディケイド』の第1話でオートバジンが出てきたときにはテンションが上がりました。
『凱火』はぶっちゃけ市販車そのもの(ただし、超高い)なのですが、単純にバイクとしてカッコ良いので好きです。
『ライドベンダー』も好きです。自販機がバイクになるという発想がすごい。カンドロイドが合体する『トライドベンダー』も良いアイデアだったと思います。
好きなサポートメカ
- ディスクアニマル(『響鬼』)
- カンドロイド(『オーズ』)
『ディスクアニマル』は、結構な数のおもちゃを買いました。『カンドロイド』もそうですが、劇中で効果的に使われていて、かつ、おもちゃとしての完成度が高いアイテムが好きです。なので、『ウィザード』のプラモンスター(の、魔法陣モード)はもっと頑張ってほしかったなあ、と思ったり。
特撮というだけで拒否反応のある人に勧めたいもの
- クウガ
- アギト
- 龍騎
- 555
。。。「初期4作品じゃねえか!」という話ですが、やっぱりこの順番で見てもらうのが良いんじゃないかなーと思ったりします。特に「特撮=『出たなショッカー!→ライダーキック!→ドカーン!」という思い込みの人もまだまだいると思うので、やっぱりそういう人にはまず『クウガ』を観てもらって、「あ、今はそういうのじゃないんだ」ということに気づいてもらえることを期待したいな、と思います。
後は無難に『アギト』で、次に『龍騎』が怖いなら先に『555』でもいいかもしれません。でも『龍騎』はどこかで観てもらいたいですね。それを越えれば、後は何でもいける。。。かな。『W(ダブル)』を最初の方に観てもらうというのもありかもしれません。
小説版について
もうここまで来たらついでなので、各ライダーの小説版(講談社キャラクター文庫)についても、一言ずつぐらい感想を。
『クウガ 』は、TV版大好きな人は絶対に読むべきだと思います。TV版の正当な続編です。
『アギト 』は、TV版とは別物ですが、TV版のエッセンスをうまくまとめて再構築していると思います。『キバ 』もそんな感じですね。
『龍騎 』と『555 』はどちらも対象年齢がグッと上がって、TV版とは別物ですが、おもしろいです。成人向け(?)。
『剣 』はTV版から遥か未来の話ですが、なんか全体的にとっちらかった感じがするのが『剣』らしい(?)気がします。
『響鬼 』はTV版と時代設定が違うので、劇場版を観るような感じでした。
『カブト 』は。。。うーん、小説として、もう少し頑張ってほしかった気がします。
『電王 』は、白倉Pが書かれたものですが、特に引っかかることもなく、普通に『電王』のいちエピソードとして読めました。
『ディケイド 』は、TV本編同様、「細けぇことはいいんだよ!」の精神で見れば、面白いと思います。個人的には好きです。
『W 』は、TV版同様、完成度がめちゃくちゃ高いです。キャラクターとかほぼそのままです。TV版が大好きなら絶対読むべきです。TV版本編の間にあったお話です。
『オーズ 』については、好き嫌いがあるかもしれません。短編が3つで、一つはギャグ(バースドライバーの話)ですし。3つめの話(映司の話)は、「実際の世界に仮面ライダーがいたとしたら、こんな感じになるのかな」というような話で、個人的には好きです。
『フォーゼ 』は、これまたTV版の後日談としてとても完成度が高いので、TV版が大好きなら絶対に読むべきです。
『ウィザード 』は、未読です。Kindle版を待っているもので。
。。。ということで、これまで自分が平成ライダーについて思っていたことをできる限り吐き出してしまいました。これで当分は、ライダーについての記事を書かなくても良さそうです。
ここまでお付合いいただき、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません