Raspberry Pi 3 Model Bのセットアップ
最近はArduinoを使った電子工作(おもちゃづくり)ばかりやっていたのですが、またそろそろ家のスマート化やらロボット作成やらをやってみたくなってきましたので、久々にRaspberry Piを扱おうと思います。
これまではRaspberry Pi 2 Model Bを主に使っていたのですが、さすがにそろそろPi 3がメインになってきていると思うので、超今更ですがPi 3を買って参りました。以下、自身のためのセットアップメモです。
とりあえず以下ができればOKとします。
- タイムゾーン設定
- デスクトップ起動無効設定
- 無線LAN設定
- SSH接続設定
- I2C設定
- シリアル通信設定
- カメラボード設定
- 無線LANの接続と固定IPアドレス設定
- パッケージの更新
- エディタ(Vim)のインストール
- USBオーディオデバイス接続
では、順にやっていきます。とりあえず、NOOBSを使ってRaspbianをインストールし、デスクトップ画面でターミナルを開いたところからスタートです。
タイムゾーン設定
日本時間に合わせます。
$ sudo raspi-config
“4 Internationalisation Options”を選択して、
I2 Change Timezone -> Asia -> Tokyo
ちなみに自分はデスクトップでの日本語表示を必要としないし、ほとんどSSH接続での操作になるので、ロケールとキーボードの設定は変更していません。
デスクトップ起動無効設定
自分の場合ほとんどSSHログインで操作することになるので、デスクトップ画面はデフォルトでは起動させないようにします。先ほどのraspi-configの画面で”3 Boot Options”を選択して、
B1 Desptop /CLI -> B1 Console
無線LAN設定
日本国内に設定します。raspi-configの画面で”4 Internationalisation Options”を選択して、
I4 Change Wi-fi Country -> JP
SSH設定
他のPCのコンソールから接続できるようにします。raspi-configの画面で”7 Advanced Options”を選択して、
A4 SSH -> Yes
I2C設定
電子工作用に、I2Cを使えるようにしておきます。raspi-configの画面で”7 Advanced Options”を選択して、
A7 I2C -> Yes
シリアル通信設定
こちらも一応設定しておきます。raspi-configの画面で”7 Advanced Options”を選択して、
A8 Serial -> Yes
カメラボード設定
今すぐは使いませんが、多分どこかで使う可能性も高そうですので、今の内に設定しておきます。raspi-configの画面で”5 Enable Camera”を選択して、
Yes
ここまでやったら、raspi-configを終了させて再起動。次の立ち上げではデスクトップ画面にならずCLIのログイン待ち受けになるので、デフォルのpiユーザでログインして、以下続行です。
無線LANの接続と固定IPアドレス設定
こちらについては、こちらの方の記事を参考にさせていただきました。
まず、接続先の無線ルータが確かにRaspberry Piから見えているかを確認。
$ sudo iwlist wlan0 scan | grep ルーターのSSID ESSID:"XXXXXXXX"
SSIDが見えていることを確認できたら、
$ sudo sh -c 'wpa_passphrase ルーターのSSID ルーターのPASSPHRASE >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'
上記の”wpa_supplicant.conf”にコメントアウトでルーターのPASSPHRASEがそのまま表示されているので、念のため削除。
$ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf country=JP ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 network={ ssid="ルータのSSID" #psk="ルータのPATHPHRASE" psk=XXXXXXXXXXXXXXXXX }
次に、固定IPアドレスを設定。これをしとかないと、Raspberry Piの電源をOFFするたびにIPアドレスを調べ直さないといけないので。
“/etc/dhcpd.conf”のファイルの最後に、以下のように自分の環境に合わせて追記。
$ sudo vi /etc/dhcpcd.conf interface wlan0 static ip_address=192.168.24.xxx/24 static routers=192.168.24.1 static domain_name_servers=192.168.24.1
ここまでできたら再起動。
$ sudo reboot
他のPCのコンソールから、以下のようにしてSSHでログインできることを確認。
$ ssh pi@192.168.24.xxx
ここから先は、別のPCからSSHでログインした状態で進めます。
パッケージの更新
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade -y
エディタ(Vim)のインストール
自分はEmacsよりVim派なので。
$ sudo apt-get install vim -y
USBオーディオデバイス接続
Raspberry Piデフォルトの3.5mmジャックから音を鳴らすと音があまり良くないので、USBオーディオデバイスを介して音を鳴らすようにします。使用するデバイスはこちら。
まずUSBデバイスとして認識されているかを確認します。USBオーディオを挿していない状態で以下を実行。
$ cat /proc/asound/modules 0 snd_bcm2835
次に、USBオーディオを挿した状態で再度同じコマンドを実行。
$ cat /proc/asound/modules 0 snd_bcm2835 1 snd_usb_audio
認識されていることがわかります。
続いて、/usr/share/alsa/alsa.confの19行目の”~/.asoundrc”の部分を#でコメントアウトし、68〜69行目の”defaults.ctl.card”と”defaults.pcm.card”の値を0から1に変更します。
... # "~/.asoundrc" ... defaults.ctl.card 1 defaults.pcm.card 1 ...
これでとりあえずUSBオーディオ経由で音が鳴るようになります。音声の出力チェックは以下のコマンドを使うと、別途音声ファイルを用意しなくてよいのでラクです。
$ speaker-test -t sine -f 1000
なお、この部分についてはこちらの方とこちらの方の記事を参考にさせていたきました。
とりあえず、こんなとこでしょうか。今後色々いじっていく中で、もし最初にやっておいた方が良いことが出てきましたら、都度追加していくことにします。
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[…] ディオデバイスを認識させる方法は、こちらを参照ください。 […]