先のマイコンのときと同様、自分が電子工作で音声を再生したくなったときの選択肢は長らく固定化されていました。
- スペースに余裕がある and 扱う音声データサイズが小さい … MP3ボイスモジュール
- スペースに余裕がない or 扱うデータサイズが大きい … DFPlayer mini
昔はDFPlayer mini + マイクロSDカード(必須)の価格に比べてMP3ボイスモジュールの方が安く済んだので上記のような使い分けをしていましたが、最近はMP3ボイスモジュールの価格がどんどん値上がりして価格優位性がほぼなくなってきたので、実質DFPlayer miniの一択になっていました。
最近、別の選択肢が一応現れてはきていて、M5StackがDFPlayerよりお安めのMP3プレイヤーを販売しています。
これはこれで後日、別途検証はしたいところですが、使えたとして、役割的にはDFPlayerの置き換えになると思います。500円ぐらいお安いので、DFPlayerと同様に使えるなら全然ありです。
で、今回検証したいのは、上記のいずれとも違う、音声再生IC “NSP2340A”です。
こちら、秋月電子通商で2025年11月頃から、扱いやすいブレークアウトボードキットの形で販売されています。
NSP2340A自体の特徴については、こちらをご参照ください。
MP3ボイスモジュールと同様にSDカード不要なタイプで、最長でも420秒分のデータしか扱えないのですが、これまで紹介したモジュールと比較すると、以下の長所があります。
- サイズが最も小さい
- 駆動電圧が2.0Vから
- スタンバイ電力1μA未満, 動作時電流5mA (※ IC仕様)
- 2ch搭載
- 安い
1.については、ブレークアウトボードの状態でおよそ20mm x 13mm。厚みも、リセットボタン部分をふくめても4mmに収まります。

ライダーの収集アイテム系の改造はとにかくスペースとの勝負になるので、この小ささは非常に魅力的です。
2.については、これもかなりポイントで、DFPlayerもMP3ボイスモジュールも、3.0Vでは安定して動作してくれず、そのために、これまでの工作では
- 3.7Vのリチウムイオンポリマー充電池を使う
- 単四電池3本で4.5Vにする
- 単四電池2本を5Vまで昇圧する
ような対応を余儀なくされていました。しかし、これが本当に2Vから動くのなら、単三 or 単四電池 x 2本という、非常に扱いやすい電源で作品を作ることが可能になります。
3.については、これもかなりポイントで、DFPlayerは通電しているだけでも20mA近く消費していました。そのため、ボタン電池 x 3で4.5Vを作り出したとしても、動作させることは不可能でした。電流の出力が足りない。
ブレークアウトボードとしての動作時の消費電流はまだ不明ですが、待機時にこれだけ省電力で動かせるなら、通常使用時の消費電流も期待できそうです。もし5mAで動作するなら、悲願(?) の「ボタン電池で音声再生」が実現できるかもしれません。
4.については、これは私的には待望の機能です。何が嬉しいかというと、2ch積んでいるということは、同時に2つの音声を再生できるということ。つまり、CSMでおなじみの「BGMを鳴らしながらの変身遊び」が可能になるのです!昔はこれを実現するためにDFPlayerとスピーカーを2セット積むという暴挙に出たこともありましたが、それがついにお手軽に実現できる…かもしれない…!
5.も大事で、DFPlayer + SDカードのお値段を比べたら、1,000円ぐらいお安く済みます。物価高のこのご時世では大変ありがたい。。。
ということで、とりあえずスペックだけ見ると夢いっぱいなのですが、果たして(私の)実用に耐えうるのか、検証していきたいと思います。続く。

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[…] 前回でNSP2340Aの概要&期待は説明しましたので、ここからは実際に使い方を確認していきます。 […]